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太陽の花嫁 ページ7

杏寿郎様は今どこで任務に勤しんでいらっしゃるのだろうか。


休日は夕方でもやはり人が多い。しかしそんなことは一部の職業の方々には関係無いようで、ピピーッと笛の音がした。その後すぐに「警官だ、警官を呼べ!!」と声がしたので何か怪しい人でもいたのだろう。お仕事お疲れ様です、と心の中で感謝の意を込めた。

私はというと明日隣街で買い物をする予定だ。明日の朝に着いて色々な所を回るため、今日のうちから出ておくことにした。なんでも新しいお店ができたとか。こういうお出掛けの時は汽車に乗ることが楽しみの1つでもある。杏寿郎様に買って帰るお土産何にしようかな、なんて、先程買っておいた切符を見つめた。

8両編成の汽車の一番後ろの車両。私が乗ったその車両は意外と人が少なかった。汽車が動き出すと揺れる、揺れる。幸いなことに、私はそんなに乗り物酔いはしないほうだ。

ガタン、ガタン

外はもう随分と暗くなってきていて、景色も見れないし、明日の朝に出る汽車にすれば良かったかもしれないと思った。

ガタン、ガタン、ガタン

最後に乗ったのだろうか、後ろから車掌さんが切符を確認して歩いていた。

ガタン、ガタン、ガタン、ガタン

皆疲れていたのだろう。切符を確認してもらってすぐに寝てしまっていた。静かな第8車両の中で起きているのはまだ切符を確認してもらっていない私。そして車掌さん。汽車の動く音がやけに大きく聞こえる。


「切符・・・拝見・・・致します・・・」

「あ、お願いします」


パチン

あんなに五月蝿いほど鳴っていた音が静かになった。


「拝見しました・・・・・・」

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なるせ(プロフ) - 2次元屋さん» コメントありがとうございます。そう言っていただけて嬉しい限りです!頑張りますね! (2019年8月17日 13時) (レス) id: e20a86a6d7 (このIDを非表示/違反報告)
2次元屋(プロフ) - はぁ素晴らしい、めっちゃ続きが気になります!これからも頑張って下さい! (2019年8月16日 22時) (レス) id: cc493f2c39 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なるせ | 作成日時:2019年8月9日 18時

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