これはきっと酔狂 ページ19
「髪の色違うし変な模様消えてるからわかるわけないじゃないですかぁ!!」
ドンッとジョッキを机に叩き付ける。ちょっと付き合えと言われて引っ張られた私は何故か杏寿郎様を殺した男と居酒屋で酒を飲んでいた。この人飲める年齢だったのか。
「お前は変わってなさすぎなんだよ。それより酒弱すぎだろ」
「うるさぁい!!昔殺した人の恋人とよく飲もうと思いましたね!!!」
「まあ杏寿郎はあの夜死んでよかったと思っ・・・そう睨むな。杏寿郎は技のスピードも良かった。強かった。鬼になっていればなあ。お前は今世でも杏寿郎と共にいるのか?」
「・・・聞いてくれる?」
これ迄の事を話すと(全く興味が無さそうに)聞いてくれた彼は少しずつ何言ってるんだコイツという顔をして、
「何言ってるんだ、そんなの本人に聞けば良いだろ」
そう言って私の悩みを嘲笑ってきた。沸々と怒りが込み上げる。そんなことって、簡単に出来ていたら悩んでいない。そう伝えようと口を開いたとき、挟むようにまた彼が続けた。
「それにしても、お前は本当に変わらないな。行動しなくては変わらない。お前は前世で何をした?何もしなかったから杏寿郎は死んだかもしれないぞ」
「・・・殺した人に言われたくない」
半分以上中身の残っているジョッキをぐいっと傾けた。
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なるせ(プロフ) - 2次元屋さん» コメントありがとうございます。そう言っていただけて嬉しい限りです!頑張りますね! (2019年8月17日 13時) (レス) id: e20a86a6d7 (このIDを非表示/違反報告)
2次元屋(プロフ) - はぁ素晴らしい、めっちゃ続きが気になります!これからも頑張って下さい! (2019年8月16日 22時) (レス) id: cc493f2c39 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なるせ | 作成日時:2019年8月9日 18時