peach or rosé (ページ10)

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ep.11 ページ10

ジェヒョンが私たちの目の前に現れた瞬間、

明らかに空気が悪くなったのがわかった。

ジェヒョンにジャージを返して、すぐに教室へ戻った。

午後の授業が始まった

私はさっきの光景がずっと頭から離れなかった。

あの二人なんかあったのかな、それよりジェヒョンにありがとうも言わずに返しちゃったな。

ふとテヨンくんを見てみると、

どこか寂しそうな目で外を眺めていた。

時間はあっという間にすぎ、帰る時間になった

『テヨンくん一緒に帰ろう？』

TY「ごめん、今日一人で帰る。」

テヨンくんは目も合わせず、スタスタと帰ってしまった

寂しい気持ちを抑えて、私は一人で帰ることにした。

外へ出ると、大粒の雨がポツポツと落ちてきた。

雨か、、傘もってないな、、

なんだか、今の私の気持ちのような天気だった

雨に濡れながら帰ることにした。

私の頭の中はテヨンくんでいっぱいで、嫌われたかなとかもう好きじゃなくなったかなとか、

考えるほど涙が出てきそうで

足取りを早めた

「傘ないの？」

後ろから聞き覚えのある声がした。

JH「あーあ、こんなに濡れちゃって、寒いでしょ？」

ジェヒョンがいた。

少し息が上がっていた。走ってきたのかな

『傘持ってきてなくて、そのまま帰ってきた。』

JH「一緒に帰ろうか。」

『うん、ああさっきさ、ジャージ貸してくれてありがとうね。』

JH「ああ、いいのに笑」

私のことを見てほっぺをむにゅっとしてきた。

ゴツゴツとした男らしい手に少しときめいてきまった。

ほんの少しだけど、ジェヒョンが私の悲しい気持ちを埋めてくれたような気がした。