ep.7 ページ7
「え、これジェヒョンくんの服じゃん!どうしたの?!」
『隣のクラスに借りに行ったんだけど、ジェヒョンがこれ着ろって、、流石にまずいかな、、』
女の子たちがみんな私を囲んで質問する。
私はみんなを敵に回しているようなもんだった。
学校で人気者のジェヒョンのジャージを着てるんだもん。
今日の授業はドッチボール。
運動は得意ではないから、端っこで気づかれないように大人しくしてる。
テヨンくんはボールを取っては相手チームに当てて、大活躍してる。
黄色い歓声を浴びながら。
今日もとてもかっこいいな。テヨンくんに見惚れていると、
「A危ないよ!!!」
テヨンくんのボールが私のお腹に直撃した。
私が避けるか、取ればよかったものの、テヨンくんを見ていたからボールが来ていることになんて気づかなかった。
TY「ごめん!Aちゃん、、立てる?」
テヨンくんがすぐ駆け寄ってくれた。
『全然大丈夫!ごめん!私ぼーっとしてた笑笑』
大丈夫なふりをして保健室へ向かおうとすると
TY「ボールぶつけたのは僕だし、一緒に保健室行くよ。本当にごめん。」
今にも泣きそうな目でそう言った。
そんな顔されたらいいよなんて断れないよ。
保健室までの道を一緒に歩いていると、
TY「あれ?Aちゃんこの服どうしたの?」
『ああ、これジェヒョンが貸してくれたんだ。私は借りるつもりなかったんだけどね。』
TY「そうなんだ。」
テヨンくんが私の腕をギュッと強く握った。
少し声色が変わった。テヨンくん勘違いしてないかな。
TY「Aちゃん、ジェヒョンのことすきなの?」
少し立ち止まって、そう聞かれた。
完全に怒ってる顔をしていた。
違う。私が好きなのはテヨンくんだよ。
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湯草(プロフ) - おりふら立ってますよ (2022年10月24日 9時) (レス) id: b6be8fe32c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mpea | 作成日時:2022年10月1日 3時