peach or rosé (ページ11)

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ep.12 ページ11

ジェヒョンとたわいもない話をしながら、家に帰った。

家に着き、バイバイと手を振り合い、鞄から鍵を取り出そうとした。

やってしまった

鍵がない。家に忘れた

ふと、ジェヒョンの家の方を見ると

私が鍵を忘れたことを知っていたかのようにずっと見ていた

JH「鍵家に忘れたでしょ。」

『うん。』

JH「何となくそんな気がしたんだ笑お母さん帰ってくるまで俺の家おいで。」

嫌な顔ひとつせずに、玄関に私を招いた。

私は昔からジェヒョンの裏表ない優しさが大好きだった

ジェヒョンの部屋は2階にある。

ジェヒョンの部屋に入るのは、小学生ぶりくらいだ

小さいころから何も変わってない部屋の匂い

少しビターで甘さのある匂い。ジェヒョンの部屋の匂いが大好きで、遊びに来た時は色んなところを嗅いでたな笑

ヴィンテージのレコードに、落ち着いた色のクッションや

カメラやキャンドル、

本当にオシャレだなあ

部屋を眺めていると、ジェヒョンがタオルを持っていた

JH「Aこれで濡れたところ拭いて。」

髪や服をタオルで拭いていると、とってもいい匂いがしてくる

『ほんとにジェヒョンの家の匂いは落ち着くな〜。』

JH「なにそれ笑」

JH「ああ、ワイシャツ濡れてるね。乾くまで俺の服貸すよ」

『えーいいの？ありがとう』

ジェヒョンのスウェットとを貸してもらった

ふんわり温かいいい匂いのするスウェット

いい匂いに浸っていた。

そんな時でもよぎるテヨンくんの顔

テヨンくんの悲しい顔を思い出しただけで、涙が出そうだった

JH「ねえ、暗い顔してる」

ジェヒョンにほっぺを触られ、見つめられる

少し、ドキッとしてしまった

『なんもないよ！全然』

JH「そんな顔じゃない。なんかあったの？」

両手を繋がれ、心配した顔で聞いてくるジェヒョン

たくさん涙がでた。

私はジェヒョンにテヨンくんのことを相談することにした