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6.瞬き ページ7

Aside


ガチャッ


イル兄は寝室のドアを開いた


部屋には資料の写真の女の人と、とりあえずゴツいボディーガード


「貴様、何しに来た?外の見張りは?」


「全員殺した」


イル兄が淡々とそう言うと、女の人は目つきを鋭くし、ボディーガードはこちらに殺気を向けてくる

おぉっ…なんかビリビリする…!

私が初めての殺気に驚いていると、イル兄は私を肩車する


「A、絶対離れちゃダメだよ」


私はコクリと頷き、イル兄の頭にしがみつく

すると、それと同時に何かイル兄から禍々しい雰囲気が出てきた

なにっ……これっ……

力が抜けそうなほど禍々しい雰囲気に、私は顔を歪める

うぅっ……手は離しちゃダメっ…

私が手にギュッと力を込めると、イル兄の綺麗な髪がぐしゃりと乱れる


「……悪いけど、早く仕事終わらせないとなんだ。だから、早く死んでくれない?」

「くそっ…お前相当な念使いだな…」

「早くこの男を殺りなさい!」


女がヒステリックにそう叫ぶ

その声が合図となり、ボディーガードの人がイル兄に襲いかかってきた

それをイル兄は軽く交わし、釘のような物を男の後頭部に刺す


「ぐあっ…」

「ひっ…やめて、来ないで!」


女が後ろに後ずさる

イル兄は関係ないというように近づいていき、女の額にも釘のような物を刺す


「A、終わったよ」

「ふぅ…何もしてないのに疲れた…」


私がイル兄の上でぐでっとしていると、イル兄は私を肩から腕に移動させる


「初めてだから仕方ないよ。じゃ、早く帰ろう」


その声を最後に、私の意識は遠のいた

7.目覚め→←5.はじめての



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作者名:ふぃあろ・宮夢 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/uekukz/  
作成日時:2020年11月9日 21時

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