【H×H】聞いてない！！【ゾル家】 (ページ46)

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45.天井ページ46

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再び目を開ければ、そこは天井が見えた。

隣を見ると、ウィズが寝ていて、私とウィズの周りには旅団のみんながいる。

『ど……したの……カハｯ…』

「今は喋らなくていい。」

息が上手く吸い込めない私に、クロロがそう言う。

どう言う…事？

そんな目で周りを見れば、険しい顔のみんなが。

クロロに助けを求めれば、真剣な顔をする。

「外でお前達が倒れるのを見つけてな。駆けつければ、二人は皮膚は枯れ、目は充血し倒れていた。そこには、巨大な岩が真っ二つに切れたものがあり、襲撃ではないかと思ってな。」

『あっ…ちが…ｯ』

ゴホゴホと私が咳をすると、マチが水を出してくれる。

私はそれを飲み干し、再び話し出す。

『私達、特訓してて…ウィズさんが岩に念を纏って、それを私が切れるまでやるっていう特訓。でね、何回も剣が折れて、最後やっと切れたと思ったら…倒れてた。』

「そうか…」

「粉々に砕け散った石があったから、襲撃かと…」

シャルがそう言えば、みんな頷く。

あ…はは…ごめん。

そんな中、クロロはまだ、眉間を寄せていた。

「…なぜ、あんな状態で倒れていたんだ？」

『それが、分からなくて…』

私がそう言えば、クロロは顎に手を当てて何かをつぶやく。

…ん？

私が首を傾げると、クロロはフッと笑った。

「つまり、こういう事だろう。Aのその念能力は、空気中の水分を要してできる。何個も壊れたという事は何個も作ったのだろう？だから、空気中の水分が全てなくなり、そのせいで脱水症、肺、皮膚が乾燥、目が充血という結果を引き起こした。」

「でも、なんで…私達には被害なんてなかっただろう？」

マチがそう問えば、クロロは簡単だと言う。

「多分だが、水分を奪うのはAの半径何mかなんだろう。だから、俺らには被害が及ばす、二人が被害にあった。そう考えるのが妥当だ。」

私は、なるほど…と呟く。

この念は、回数、そして場所を考えないといけない、と。

確か、剣を作った数は十本。最後の日本刀を入れると十一本だ。

多分、大きさも関係してくるよね…

私が頭をひねっていると、クロロに頭を撫でられる。

「その様子じゃ、相当の数を出したんだ。実戦でそんな出すことないだろう。あんまり心配しなくても大丈夫だ。」

『たし…かに？』

私はうんと頷いた。

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