32.不機嫌 ページ33
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私はちょー不機嫌で試合に臨んだ。
理由は昨日、纒一時間耐久が出来なくて外50キロ走らされた挙句終わった後すぐまた纒一時間だからね!?
筋肉痛だよ…!?
不機嫌のお陰で相手も半殺しにしちゃったし…
はぁ…とため息を吐きながら部屋に戻る。
部屋に入ると、マチが待ち構えていた。
…あダジャレだ。
「はぁ…何不機嫌なんだい。…半殺しじゃなくて殺しちまえばよかっただろう?」
『そんな事できないよ…不機嫌すぎて痛めつけたかったんだもん。』
私がそう言うと、マチにため息を吐かれた。
むぅ…これが普通なんだもんっ。しょーがないじゃん。
私は、マチが呆れている間にそそくさと上着を脱ぎ、纒をする。
「ふぅん…Aも強くなろうって気はあるんだねぇ…」
『な、なにそれ!?私が軽い気持ちでで強くなろうとしてたと思ってたの!?』
私のその言葉に、マチは「いや…」と目を逸らす。
あ、これ確信犯だ。
…てか、なんか昨日より纒しても疲れてない気がする…
「…天才、か。」
何度もお父さんに言われた言葉をマチに言われる。
…え?マチにまで言われる?
私が目を見開くと、マチは顎に手を当てた。
「呑み込みが早いな。昨日の倍は長くできてる。この調子ならあと三日で及第点ってとこか。」
『おぉー!やったね!』
私が顔を輝かせると、集中力が切れたのか、纒が切れ、マチに叩かれた。
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それから五日。
私は、200階まで到達していた。
『うーん…ま、お金集める事が目的だったし、私はいっかな。』
受付で、200階の闘志になるのをキャンセルし、私は自室へと戻り、荷物をまとめる。
キャルセルしたから、もうここには居られないからね。
「それじゃ、行くか。」
『はーい!』
私は、歩き出すマチの背中に、ついて行った。
そのころキルアは、Aと入れ替わりで天空闘技場へと入っていった。
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(姉貴…?…な訳ないか。)
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作者名:ふぃあろ・宮夢 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/uekukz/
作成日時:2020年11月9日 21時