【名探偵コナン】方向音痴の・・・ジン？【男主】

二十一話 ページ23

通話を終えて携帯を置くと、子供達が声を上げた。耳がキンキンするでござる。


「どこかで見たことあると思ったら、スピリッツのGK、ナギじゃねーか！」

「日本サッカー界のラスボスですよね！」

「髪の毛結んでなかったから気づかなかったー！」


やめておくれよ恥ずかしい……！ラスボスとは言われてるけど、出た試合の数が少ないからボールを止めた回数も少ないんだから！


「日本サッカー界の……ラスボス？何だね？それは」


茶色のコートを着た刑事さんが隣に立っていた若い刑事さんに尋ねた。知らなくていいよ、刑事さん。厨二病っぽくて恥ずかしいんだよ。正直な話。


「御巫Aさん。警部もご存知の通り、御巫グループの次男です。それでもってプロサッカーチームの東京スピリッツの補欠GK。出場した回数は少ないですが、その出場した試合で一度もゴールを割らせたことのない、凄腕の選手でもあります」

「御巫さんは高校時代も補欠だったけど、その当時から点を取られたことないんだよ！」

「公開されたスピリッツの練習の時もよ、ヒデのシュートをパシッて取ったんだぜ！」

「海外チームからもスカウトがたーっくさんあるんだよね！」

「そのルックス、身体能力、地位からファンたちの間では”スピリッツの貴公子”と呼ばれたり、世間では”日本サッカー界のラスボス”って言われてるんですよね！」


やめてくれ恥ずかしすぎて俺本気で死ぬ。血の気が引いてるヨ！

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