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十四話 ページ16

とまぁ、俺の昔話はさて置いて、近くを刑事さんが通りかかった。特に何もすることなく二人の刑事さんを見送ると、男は不思議そうにして尋ねてきた。


「何で声を出さないんだ?今通ったの刑事だろ」

「え?」

「人質なんだからおまわり見たら助けを求めるモンだろ!」

「あ、そっか」

「それが普通だぞ……」


あまりにも静かだったし、何より助けてくれたから言うのも可哀想だなぁっていうのが俺の考えだけど。それに本気でヤバかったら意地でも逃げるっての。


「でも、何で僕たちを守って撃たれたの?自分だけ逃げればいいのに」

「そりゃあ、そうだな」

「それが普通でしょ?」

「お互い様ってわけじゃねぇの?」

「……まぁな」


お互い心に何かあるんだろうな。こう、情けというか何というか。


「アンタ、本当にやったの?」

「撃った本人が言ってんだろうが!間違いないだろ!?」

「そういうキャラには見えないんだけど」


コナンくんの言葉に首を縦に振りコクコクと頷く。どっちかっていうとビビリなキャラだと俺は思うけど。
一息ついて身を壁に任せると、コナンくんが男に手を出して言った。


「携帯貸して!」

「何で?」

「早く!」


男は渋々携帯をコナンくんに渡した。ここまで普通に渡すところを見ると、悪い奴ではないみたいだ。

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しげの2号(プロフ) - 闇夜さん» やばいです(笑) (2017年4月18日 22時) (レス) id: e8a6c96ff8 (このIDを非表示/違反報告)
闇夜 - 120%方向音痴(確証) (2017年4月15日 11時) (レス) id: 866b9f0c0d (このIDを非表示/違反報告)
しげの2号(プロフ) - 紅夜桜さん» ありがとうございます!中々更新できませんが、できるよう頑張ります! (2016年9月20日 15時) (レス) id: e8a6c96ff8 (このIDを非表示/違反報告)
紅夜桜(プロフ) - 凄く面白いです、更新頑張って下さい!続きが気になる(0゚・∀・)wktk (2016年9月19日 23時) (レス) id: 5d35246c94 (このIDを非表示/違反報告)
しげの2号(プロフ) - りささん» そうですよ! (2016年6月14日 6時) (レス) id: e8a6c96ff8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しげの2号 | 作者ホームページ:   
作成日時:2016年5月17日 0時

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