第佰伍拾弍話 ページ36
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…ここは、どこ??
何だか、見覚えあるなあ…
きっと、あの世とこの世の境目だ…錆兎と真菰にここで会ったことある…
今度は、誰がいるんだろう。
『錆兎??真菰??いるの?』
「____A」
懐かしい声で私を呼んだのは____________
『母様…!!父様っ!!!!』
2人にぎゅーっと抱きつくと、2人とも痛いくらいに抱き締め返してくれた。
「A、ほんっとうによく頑張ったね…!」
「ああ、よく自分を見失うことなく、ここまで立派になったな…」
2人の言葉に、私は涙が止まらなかった。
『…私がここにいるってことは、私の容態あんまり良くないんだよね…?』
「そういうことだな。でも、安心しろ。
父様母様がここから追い出してやるから!」
追い出してやるって…父様(笑)
「______その役目、俺も出来るかな。」
そう言って、姿を現したのは____________
『お兄ちゃん!!!!』
「冰!!!」
お兄ちゃんは儚げに笑っていた。
『お兄ちゃん…ごめんね、わたしっ…何も知らなくって、何も出来なくって…!!』
「もう、大丈夫だってこの間も言っただろ(苦笑)」
「冰…私たちこそ…貴方を守りきれず…あんなに苦しい思いをさせてしまって…」
母様が泣いてる… 普段泣いてるところなんてあんまり見なかったのに…
「母様、泣かないでください。
あの時俺は、父様にも母様にも逃げろと言われていたにも関わらず、自分だけ残りました。
それはAの生きる確率を少しでも上げたかったから。
あの場で2人とも逃げていたら、どちらも生きている確率は低かったと思います。」
お兄ちゃん…そんな事まで考えていたなんて。僅か11歳の子供がだよ?凄すぎる…
「冰…お前はそれで、良かったのか。」
「はい…俺はみんなと天国には行けませんが…
鬼になってしまったけど、Aの成長を遠くからでも見守ってこれたことが、心から幸せでした。」
私はお兄ちゃんに抱きついて、
『冰お兄ちゃん、大好きだよ…!!たくさん、たくさんありがとう…っ!!』
「A、行ってこい!!」
「Aを追い出すぞ〜!!」
「母様も、父様も、冰も!ずっとずっと、見守ってるからね!」
最後に4人で抱きしめあって、
背中をどんっと押され______私は目を覚ました。
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結愛(プロフ) - レナさん» 間があいてしまいすみません…泣ゆっくりですが、頑張りますね!ありがとうございます! (2021年5月29日 20時) (レス) id: ce8ebdb318 (このIDを非表示/違反報告)
レナ(プロフ) - 更新を停止しちゃったのかな?って思っちゃいました。これからも更新を楽しみにしています。更新頑張ってください! (2021年5月29日 15時) (レス) id: 04b8134c40 (このIDを非表示/違反報告)
結愛(プロフ) - メロメロメロンさん» 暖かいコメントありがとうございます泣更新していない間も見に来てくださっていて嬉しかったです…!ありがとうございます。これから非常にゆっくりですがまた更新頑張ります! (2021年5月29日 15時) (レス) id: ce8ebdb318 (このIDを非表示/違反報告)
結愛(プロフ) - kiru2loveさん» 長い間待っていて下さって本当にありがとうございます泣これからゆっくりですが、完結に向けて頑張っていこうと思います…! (2021年5月29日 15時) (レス) id: ce8ebdb318 (このIDを非表示/違反報告)
結愛(プロフ) - るるありさん» 最終更新の日から時間が経っていたのにも関わらずコメントいただきありがとうございます…!遅くなりましたが、これからも更新頑張りますのでよろしくお願いします! (2021年5月29日 15時) (レス) id: ce8ebdb318 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:結愛 | 作成日時:2020年6月28日 18時