水に溶けたい。肆 【冨岡義勇】

第佰伍拾話 ページ34

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『嘘…炭治郎、目を覚まして！！！』


必死に呼びかけるけど、意識が戻るはずはなく＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿










義勇と炭治郎の正面に座り、2人して泣いていた。



「また守れなかった

俺は人に守られてばかりだ……」



＿＿＿また私も＿＿＿＿大切な人を失った＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

















＿＿＿＿＿＿「え？」



涙が止まらず、ずっと下を向いていたけど…隠の声で顔を上げた。









＿＿＿＿＿ｷﾞｭﾙ!!!


『う…っ！！』


「A！！！！」




何が、起こったの…？わたし、炭治郎に今攻撃された…？？


なんとか、刀で受けたけど…右足、かすっちゃったな…結構な距離、飛ばされたし…





「炭治郎が鬼にされた

太陽の下に固定して焼き殺す

人を殺す前に炭治郎を殺せ！！」






むごすぎる。無惨。


どこまで私たちを＿＿人間を＿＿＿弄べば気が済むの？？






私の激しい怒りとともに、再度発現する痣。


(大切な人達を守りたい…！！！)







ああ、そうか。






父様も、あの時＿＿＿＿＿＿こういう気持ちだったのかな。






今なら使える＿＿＿＿＿＿というより、わかる、気がする。









『氷の呼吸___奥義___雪華冰乱』





その刹那、薄い氷が円を描くように私を囲った。


椿も出現し、キラキラと氷とともに私を囲ってくれている。







炭治郎…今、助けるから……！！！



もう一度、鬼のいない平和な世界へ…！







「A！？」

「Aさん！？」

「雪女！！」











＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ﾄﾞﾝｯ












炭治郎に＿＿＿＿鬼を人間に戻す薬を刺した。









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