水に溶けたい。肆 【冨岡義勇】

第佰肆拾参話 ページ27

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ああ...手足は氷で固定されて全く動けないし、

童磨はどこかへ行こうとしてるし...！！









｢じゃあAちゃん、行こっか_________________









えっ？｣









きた、きた...！！！！！


しのぶの毒が効き始めた。





童磨は立てなくなり、私は床に落とされたが手足についている氷は未だに取れない。







『カナヲ！伊之助！！！首を狙って！！！！』





2人がこちらへ向かってくるのが見える。

伊之助は投げられた私の刀も持ってくれている。



これならいける...！！！





｢往生しやがれド腐れ野郎！！！｣















｢血鬼術____霧氷・睡蓮菩薩｣







『！？』




とてつもない大技だ。

毒で立てないというのにこの強さ...！！



でも、この大技に力を使い果たしたのか私にかけられていた術はとかれた。


刀...！！刀さえあればコイツの首を斬れる...！！







カナヲが終ノ型を使い、童磨の首に刃を押し込んだ。


私もカナヲの刀を押し込むが、途中で左腕が固められてしまう。





｢A！！受け取れ！！！



獣の呼吸 思いつきの 投げ裂きィィィィ！！！｣




伊之助が私の刀も一緒に投げてくれた。

それを右手で受け取り、首に押し込む。









________________________ｻﾞﾝｯ！！








童磨の首は斬れた。









しのぶ。


しのぶのおかげで、勝てたよ。


...ありがとう。







『カナエさん...しのぶ...っ！！！』



3人で蝶屋敷で過ごした日々が頭の中で再生される。


涙は止まってくれない。






でも、進み続けなければ鬼舞辻は倒せない_________









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義勇side




なんとか、上弦の参を倒した。

...炭治郎に救われた。

炭治郎がいなかったら、俺はこの世にいなかっただろう。





Aは...Aは、無事だろうか。

1人でこの城の中に落ちてしまったA。



頼む...生きていてくれ。









｢ｶｧｧｧ!! シノブ、A、伊之助、カナヲニヨリ上弦ノ弐、撃破！！｣




｢！！！ Aは、無事か！？｣



｢何トカァァ｣









...よかった。Aが生きている。


それだけで酷く安心する。だが、気は抜けない。





次は、上弦の壱だろうか_________それとも肆、あたりか？

まだまだ戦いは序盤だ____________





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