第佰肆拾壱話 ページ25
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『グスッ...お兄ちゃんの話、まだ、続きある?』
「そうだな...
鬼になってから暫く、俺は上弦の弐____童磨の監視下におかれた。
そこである程度の人を喰ってから、上弦の零になった...という感じだな。
...こんな称号、いらないのに。」
『えっ、童磨!?』
童磨が...私が、誰かに似てるような気がする、って言ってたのはお兄ちゃんのことだったんだ。
あまりにも悲しい。
わかってるの。柱として、お兄ちゃんは斬らなくちゃいけない。
その事実が...たった1人の肉親に手をかける事実が恐ろしすぎる。怖い。
「A、俺は鬼になってしまったけど...お前を守れて幸せだった。
水柱の...なんと言った?恋仲と、これからも幸せに暮らすんだぞ。
...俺はもうじき、鬼舞辻によってお前を攻撃しにかかる。
遠慮なく斬ってくれ。それが本望だ。」
嫌だ、いやだ、イヤだ...!!!
お兄ちゃんを殺したくない...!!
「...グッ、A、斬ってくれ!!
もう体が言うことを聞かない!!!」
そう叫んで、お兄ちゃんは私に攻撃をしてきた。
私は攻撃が出来ずに、避けてばっかり。
(ああ、どうしたら...!)
そこではっと気づいた。
しのぶに渡された、鬼を人間に戻す薬________
あれをお兄ちゃんに刺したら、また一緒に暮らせる?
...ううん、ダメだ。
本人の意思ではないにせよ、お兄ちゃんは人を何人も殺している...!
私が、やらなきゃ。
妹である、私が。
「A、はやくっ、!
俺はお前を殺したくないっ!!」
お兄ちゃん__________今、楽にしてあげるから
『氷の呼吸____伍ノ型____結氷の水解け』
氷が水に解けるように、お兄ちゃんの首が落とされる。
『...っ、お兄ちゃん!!!!』
「A、ありがとうな...。
お前を妹として持てて、本当に幸せだった。
こんなに綺麗で、立派で...。」
私はさっきから涙が止まらない。
『やだっ!!、お兄ちゃん、ごめんね、いっぱいありがとう...っグスッ
大好き、また生まれ変わっても私のお兄ちゃんになってね、ヒック』
「嗚呼、勿論だ________愛してるぞ。」
その言葉を最後に__________お兄ちゃんは消えてしまった。
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結愛(プロフ) - レナさん» 間があいてしまいすみません…泣ゆっくりですが、頑張りますね!ありがとうございます! (2021年5月29日 20時) (レス) id: ce8ebdb318 (このIDを非表示/違反報告)
レナ(プロフ) - 更新を停止しちゃったのかな?って思っちゃいました。これからも更新を楽しみにしています。更新頑張ってください! (2021年5月29日 15時) (レス) id: 04b8134c40 (このIDを非表示/違反報告)
結愛(プロフ) - メロメロメロンさん» 暖かいコメントありがとうございます泣更新していない間も見に来てくださっていて嬉しかったです…!ありがとうございます。これから非常にゆっくりですがまた更新頑張ります! (2021年5月29日 15時) (レス) id: ce8ebdb318 (このIDを非表示/違反報告)
結愛(プロフ) - kiru2loveさん» 長い間待っていて下さって本当にありがとうございます泣これからゆっくりですが、完結に向けて頑張っていこうと思います…! (2021年5月29日 15時) (レス) id: ce8ebdb318 (このIDを非表示/違反報告)
結愛(プロフ) - るるありさん» 最終更新の日から時間が経っていたのにも関わらずコメントいただきありがとうございます…!遅くなりましたが、これからも更新頑張りますのでよろしくお願いします! (2021年5月29日 15時) (レス) id: ce8ebdb318 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:結愛 | 作成日時:2020年6月28日 18時