水に溶けたい。肆 【冨岡義勇】

第佰参拾弐話 ページ17

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『この毒、今までで1番強力じゃないですか？』









今、私はしのぶと一緒に珠世さんの元にいる。


しのぶと珠世さんの共同研究もだいぶと進み、もうそろそろ毒が完成するかな、というところだ。








ちなみに、柱稽古には私は遅れて参加する。


順番は1番最後________悲鳴嶼さんの後だ。


義勇と一緒にやるんだって。









「そうですね、この毒なら上弦にも効くかもしれない...。」




珠世さん、今日も美しいわ。









そういえば、しのぶをここに最初に連れてきたとき、


愈史郎としのぶが睨み合っちゃって大変だった。





愈史郎はきっと...珠世さんへの憎悪を察知したんだよね、、。








『今、愈史郎が手に持ってる物は何？』




「鬼を人間に戻す薬だ。」




『え"っ、そんな物出来てるの！？』




「嗚呼、炭治郎が鬼の血を集めてくれたおかげでほぼ完成している。」







炭治郎、そんなことしてたんだ。


凄いなあ。




にしても、ほぼ完成、か。

禰豆子が人間に戻る日も近いのかな...！！









___________________その、帰り道。







『...しのぶ、私が死なないで、って言っても、やめてくれない...よね、？』




「そうですね。


相手は上弦の弐で、計り知れない強さです。


彼奴に勝つには...私は喰われて死ななければいけない。





たとえ私が死んだとしても...必ず、カナヲが首を斬ってくれます。」





真っ直ぐな瞳_________しのぶの決意は固いな。








「Aさん...。



もしそれでも、カナヲだけでは首を斬れないときは...Aさんがあの子を助けてやってください。」






『当たり前...っ！！



カナエさんのお陰で花の呼吸を会得できたし、なによりしのぶとカナエさんは私の本当の姉妹のような大切な存在なの...！勿論、カナヲも。


だから私も、頑張る...、、！』






「Aさん...貴方のような人を姉として持てて私は幸せです。」








しのぶは花が咲いたように笑ってくれた。







...嫌だなあ。


しのぶが居なくなっちゃうなんて考えられないけど、

彼女の決意や努力を踏みにじるわけにはいかない。









きっと、鬼舞辻との戦いももうすぐなのだろう。









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