水に溶けたい。弍 【冨岡義勇】

第漆拾壱話 ページ25

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屋敷までの帰り道を歩いていると____________





不死川実弥に遭遇した。





『わお、不死川久しぶりだね。』


「嗚呼、そうだなァ。」






相変わらず隊服の前は全開だし、

"殺"の文字が書かれている羽織着てるし、


通常運転すぎるわ。







『最近どうしてんの、』



「特になにもねェ。普通だァ普通。」



まあ、見た目からしても変わりないわな。




ちなみに、不死川は私の2つ上、つまり義勇と同い年な訳だが

私の方が先に柱になっていた、とかの理由でお互いタメで話している。




...彼は7人兄弟の長男だったこともあり、

とてもお兄ちゃん気質。



私にとって不死川はお兄ちゃんみたいな存在だ。




不死川もそれを分かっているかのように...

妹みたいに扱ってくる。





____________それが私には心地いいんだけどね。







「...最近、冨岡とはどうなんだァ。」


『普通に仲良しだよー、』




「なんだァ、おもんねえなァ。


1回喧嘩でもしてみろォ。」





『はぁっ！？何言ってんの！？』


「ははっ、冗談だ。」




そう言って私の頭を撫でる。


.......本気でお兄ちゃんだ。






まあ、うちの冨岡さんと不死川は.........

仲が悪い、と言うか不死川が一方的に嫌っている。



仲良くしてほしいんだけどね...。







____________一瞬、さっき会った珠世さんと愈史郎さんのことを言おうか迷ったけど









辞めた。









不死川なら俺がそいつらも殲滅しに行く、とか言い出しそうだし...。



危険人物。うん。





「じゃあ、俺はこの辺で帰るぞォ。」



『うん、またねー！

今度お萩食べに行こー！！』



「...おう！！」








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