俺たちの右に緑の天使

☆永遠に【黒】 ページ32

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リクエストありがとうございました！


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mmside



小さい頃から大好きだった近所のお兄ちゃん。


4つ年上で優しくて、かっこよくて、可愛くて。


公園で一緒に遊んでもらったり、お兄ちゃんの家で遊ばせてもらったり、たまにお兄ちゃんの家でご飯も食べた。


それはもう、本当の兄弟みたいに良くしてもらった。


お兄ちゃんはいつも欠かさずに、お兄ちゃんの家から俺の家までのたったの360mを送ってくれた。


それは俺が高校生になって、お兄ちゃんを守れるようになってからも。


危ないからいいよって言ったら、俺がもう少し蓮といたいからって微笑んでくれた。


憧れはいつしか恋心に変わって、それは高校を卒業するまでに大きく膨らんだ。


今日は高校の卒業式。


終わる頃には大学受験の結果も出る大事な日。


1年間、忙しい中勉強を見てくれたお兄ちゃんにいい報告がしたくて、伝えたいことがあって。


ずっとソワソワしながら卒業式を終えた。


卒業式のあと、写真を撮ろうと集まった仲間たちと写真を撮ったらすぐに学校を出た。


帰りがけのコンビニで立ち止まってスマホで合否の確認。


叫びそうになって慌てて口を押さえた。


コンビニからお兄ちゃんの家までは全速力で走った。


今日はお兄ちゃんも俺の家に来て卒業祝いしてくれるって言ってた。


お兄ちゃんのお母さんは俺の家にいるけど、お兄ちゃんは今はまだ家にいるはず。


いつもは勝手に入るけど、今日だけはチャイムを鳴らした。



ab「はぁい……って、蓮！え、卒業式終わったの？」


mm「うん。ちゃんと卒業したよ」


ab「そっか、おめでとう！とりあえず上がって？」



お兄ちゃんに促されるままお兄ちゃんの部屋に入る。


机を挟んで向かい合って座った俺は、1つ深呼吸をした。





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