54.来るんじゃなかった ページ5
「すみません…最近来れなくて」
「構わぬ。貴様に本業があるのは承知の上で頼んでいるからな」
久しぶりにスターレスに訪れてまず謝罪をすればあっさりと容認され、嫌味を言われるのではと身構えていた私は彼のまさかの対応にぽかんとしてしまう。ケイさんって傲慢だけど意外とこういうことは許してくれるんだよな。
「大変だー！！」
ケイさんと打ち合わせをしていると、運営くんが飛び込んできた。
「じっ実はシフトを組むのをミスしてしまって、人員不足なんです！」
「貴様はシフト調整もまともに出来ないのか？…非番の連中に連絡はしたのか」
「す、すみません！それが誰も電話に出てくれなくて…！どうしましょう！」
はあ、と息をつくケイさんを大変そうだなーと他人事に思って見ていると、不意に彼の瞳が私へと向けらればちりと視線が合う。
「……A、この後予定は？」
「あります」
「ほう、空いているようで何よりだ」
「人の話聞いてます？」
嫌な予感がして速攻でついた嘘を普通に見破られた。私ってそんなに嘘つくの下手？ケイさんはメモ用紙を手に取ると何かを書いてそれを運営くんに手渡した。
「運営、クーをここへ呼んだ後そのリストの物を用意しろ」
「クーさんをですか？どうして？」
「説明している時間はない。さっさと己の責務を果たせ」
「はっはい！！」
ケイさんに睨まれると運営くんはメモ用紙を握り締めながら慌てて出て行った。静まり返る場に残された私とケイさん。嫌な予感が拭えなくて恐る恐る隣の彼を見やる。
「あの、何企んでます？」
「すぐに分かる」
「答えになってないのですが」
ちょっとして運営くんと入れ替わるような形でクーさんがやってきた。
「運営くんが真っ青な顔をして飛んで来たよ。ふふ、アナタがワタシに用なんて珍しいね」
「こやつにフロアのスタッフをやらせる。クー、化粧を頼めるか」
「エッ」
突然何言い出すんだこの人！動揺していると、目をぱちくりとさせて驚くクーさんから一瞥される。
「ワタシは構わないよ」
「いやいやいや！私が構う！！」
「彼女は納得いってないみたいだけど…」
私のテンパった様子にクーさんが苦笑する。するとケイさんから我儘を言い出す子供を見るような目で見られた。納得がいかん。
「賃金は出す」
「そういう問題じゃなくて…」
「Aさんのレストラン衣装持ってきましたー！」
抗議することも叶わない。さすが運営くん、仕事が早いや…。
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もずく(プロフ) - おしおんさん» コメントありがとうございます！このような妄想を詰め込んだ話を好きと言って貰えてとても嬉しいです！ハロウィンガチャで爆死して意気消沈してましたが、そのうち復活すると思いますので、お時間がある時にでもご覧になってくださると幸いです！ (2021年11月19日 7時) (
レス) id: 68c913f1cf (このIDを非表示/違反報告)
おしおん(プロフ) - 最近ブラスタを知り始めたマイカちゃん推しの変人です！この小説めっちゃ好きで、続きもめっちゃみたいです！無理をしない程度に頑張ってください！応援してます！長文失礼しました！ (2021年11月15日 23時) (レス) @page2 id: a14fe6ccb0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もずく | 作成日時：2021年9月26日 22時
