51.まるで意味がわからんぞ！ ページ2
ガラの悪い連中から絡まれるという地獄の時間が終わり、現在私はヒースと肩を並べて帰路についていた。とりあえず不思議で仕方がなかったことを聞いてみることにした。
「それで？私を呼び止めたの何か理由があったんじゃないの？」
「アンタ漫画忘れて行ったでしょ」
「………ん？」
「あれ俺が預かってる。渡したいんだけど、今度いつ来る？」
じっと私を見つめるヒース。何のことか分からなくて一瞬フリーズする。えーっと漫画ってもしかして…、私が何駅もはしごして漸く買えたやつか！！私はあの時ヒースと初めて会ってその時占ってもらった。道中で無くしたと思っていたけど、つまり占いの結果に夢中になった私がまんまと置いていっちゃって、それをヒースが預かっといてくれたのか！
「なんか…ありがとう…。でももう買い直したからいらないや…」
「………そう」
「アッ！でもやっぱり保存用に取っときたいから持ってきて！」
「嘘つかなくていいよ」
「だってなんか取っといてくれたのに申し訳なくなっちゃって…。それに戒めとして持っとくのも悪くないかなって…」
本当のところは、そんな残念そうな顔されると良心が痛むといいますか。まあ本人には言えないけど。忘れた原因は間違いなく彼なんだけど、それでも私のそそっかしさが悪かったし。会える保証もないのにわざわざ預かっていてくれたのだ、なんかお礼した方がいいのかな。
「正直いつ来るかはケイさんの呼び出し次第なんだよね。良かったらお礼も兼ねて今度ご飯でも食べ行く？奢るよ」
「行かない」
「そんなハッキリ断らなくても…。やっぱり私の事嫌いなんか…」
「違う。そんなに食べないから、行っても無駄だと思っただけ」
「ええ〜、余計なお世話だと思うけどもっと食いなよ。全体的に細くてうっすいよね。女の私より軽いんじゃない？」
茶化すも彼はどうでもいいのか私から顔を逸らして何も言わない。地雷踏んだかなと焦るも、彼はぽつりと言葉を落とした。
「…ケイの言いなりやめられないの？」
「ん？」
突拍子もない問い掛けにぽかんとしていると、彼はそんな私を見ないまま続ける。
「アンタはあそこに居ない方がいい。…忠告はしたから」
「…んん？」
「漫画、ロッカー入れとくから来た時声掛けて」
その時渡す、と彼は最後に私を一瞥して気怠そうに先に行ってしまった。普通に置いて行かれたんだけど、何故だか着いていっちゃいけない気がした。…忠告はいいけど説明してくれ。
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もずく(プロフ) - おしおんさん» コメントありがとうございます！このような妄想を詰め込んだ話を好きと言って貰えてとても嬉しいです！ハロウィンガチャで爆死して意気消沈してましたが、そのうち復活すると思いますので、お時間がある時にでもご覧になってくださると幸いです！ (2021年11月19日 7時) (
レス) id: 68c913f1cf (このIDを非表示/違反報告)
おしおん(プロフ) - 最近ブラスタを知り始めたマイカちゃん推しの変人です！この小説めっちゃ好きで、続きもめっちゃみたいです！無理をしない程度に頑張ってください！応援してます！長文失礼しました！ (2021年11月15日 23時) (レス) @page2 id: a14fe6ccb0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もずく | 作成日時：2021年9月26日 22時
