君と私の秘密の本棚。【kei.inoo】

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2人向かい合って座り、




黙々と本を読んでいた。


分からない漢字があると、


「いのーくん、」


『なぁに？』


「この漢字なんて読むの？」



と、このくらいなら話せるような距離になった。



ふと時計に目を向けると5時。




「………5時ぃ！？」



少し叫んでしまって咄嗟に口を抑える。


『ん、もうそんな時間か。』



「タイムセール終わっちゃう…!!」


『っあ、まじだっ…！早くスーパー行こ!』


「うん！」



バタバタして、ハラハラして。



でも、なんだか凄く楽しくて。



あー、伊野尾くんってすごいなぁ、


って思った。




タイムセール、間にあわなかったけど。

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