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▽ Autumn ページ18
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「まぁた本読んでる」
「読書の秋って言うでしょ」
「秋じゃなくても読んでるくせに」
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木の葉も赤黄に色付き始めるこの季節。
今まで長かった陽が短くなったのを感じる。
「阿部ちゃん」
「はいはい、なあに？」
私の彼氏である阿部亮平は頭が良くて勉強熱心。
…いい事だよ？いい事なんだけど、
少しぐらい構って欲しいじゃんね？
「ちゅー」
「なになに、どうしたの？」
少し面倒くさそうな反応をしたかと思えば結局優しくキスをしてくれる阿部ちゃん。
なんだかんだ優しい彼氏。
ば、と阿部ちゃんの方を見るともう本に体を向けている。くそう、私は本に負けてんのか…
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作者名：もずく | 作成日時：2020年5月9日 23時
