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「…Aちゃんの浴衣、実は俺がデザインしたやつなんだよね」
「………嘘、でしょ」
「嘘じゃないよ、ほんとに」
その意味を知った瞬間、私の顔は紅く染ってゆく。
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このデザインをされた方がね…
好きな女性をイメージして作ったらしいのよ、
ずっとずっと、片想いをしているそうでね。
今年の夏に告白するなんて言ってたわ。
もし成功したら、
いつか、これを着て欲しいんですって。素敵よね。
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「Aちゃん、これ」
「え、何これ…」
「俺が友達待ってる間に一目惚れしたんだよね、
…Aちゃんに似合うんじゃないかって」
「私に？」
「うん」
渡された袋の中に入っていたのは綺麗なかんざし。
「…でも私」
「俺の事好きになって貰えるように頑張るから、ちゃんと俺を見てて」
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花火が綺麗に空を彩っている。
君の笑顔はそんな花火のようにキラキラと輝いていた。
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赤い菊の花言葉
あなたを愛しています
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作者名：もずく | 作成日時：2020年5月9日 23時
