検索窓
今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:9,881 hit

. ページ31

.





「じゃあ、家まで送りますよ」

「いやいや、年下に送らせられないよ」

「…Aちゃんがもし、告白断ったことに罪悪感を持ってるなら、これぐらいさせてください」

「狡いなあ、ラウールくん」





優しすぎるよ、私には勿体ないくらい。
この言葉は心に留めておく。





きっとこんなこと言ったって困るのはラウールくんなんだから。





「ありがとう、ほんとに家まで送らせちゃって」

「Aちゃん」

「ん、?」

「もし、クリスマスの日、彼氏さんと会えなくて心細かったら僕に連絡してください。いつでも飛んでいきます!」

「…でも、」

「待ってますからね」





彼は私の頭を優しく撫で、帰っていった。





.




…彼氏と会えない、か。





会えるのかな、そんな期待なんてしていいのかな。

会話だってろくにしてない癖に。






ガチャンと玄関の扉を閉めると
今まで堪えていた涙が一気に溢れてくる。




「っ、うぅ、…」




ベッドの上で声を殺してひたすら泣いた。




ジェシーに会いたいよ。
会って大好きって伝えたい。





ねぇ、ジェシー…





.





.

.→←.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (9 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
12人がお気に入り
設定タグ:SnowMan , SixTONES , 短編集
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:もずく | 作成日時:2020年5月9日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。