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イヴ当日。
こんなクリスマスシーズンに浮くのも嫌だったので新しい服を新調し、待ち合わせ場所へ向かった。
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やっぱ人多いな。
人混みをかき分けていると、急に腕を後ろから引かれる。
「っわ！！…ら、ラウールくん…」
「見つけたぁ…良かった、こんな人多いと会えないかと思いました。」
「よく見つけられたね…私小さいのに」
「僕が大きいんで、上から見下ろせました、笑」
行きましょ、と指を絡められる。
「…お、」
「ダメですか？はぐれたくないのでこうさせてください」
弟とお出掛け。なんて気分だったけれどそうでは無いらしい。
彼は私なんかよりよっぽど大人びている。
「いい、けど」
私は今、ラウールくんといるっていうのに、
何故あなたと重なってみえるの…
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こんなの、ラウールくんに失礼だよ。
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作者名：もずく | 作成日時：2020年5月9日 23時
