褒める ページ34
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ハッとして目を開けて、勢いよく起き上がる。
『…、外…滅茶苦茶、明るい…目が…目が痛い…、義勇……、義勇…、……流石に帰ったか…、』
冨「…起きたのか。」
『うわ、いたの…仕事しろよ…、痛!』
頭に手刀を落とされる。寝起きにそれは無いと思います義勇サン…
頭を摩りながら、壁にかけてある時計を見る。
『………………二時……義勇…僕、どれくらい寝てたの…』
冨「三日」
『み…三日…、』
どれだけ寝てるんだ僕は…、ゆっくりしてる場合じゃないのに…、
しゃがみこんで、唸っていると、義勇に頭を撫でられる。
『…、…?…どうしたの、義勇…、』
無言で、僕を見つめながら、優しく撫でる。
…此奴…撫でるのうまいな…、なんて考えながら、大人しく撫でなられる。
冨「…鬼の資料作ってたのって、お前だったんだな。」
『…そう、だけど…?』
急にどうしたの…、最近の義勇凄い突発的すぎる…予測できないよ…音でもわかんないし…
冨「…、……」
凄いなんか、考えてるけど大丈夫かなこれ、冷や汗が滝みたいに凄い出てるけど…、
『…義勇……、?』
冨「…お前は…す、…すごいな…、?」
『…、?』
冨「……、とても…わかりやすかった、…、」
『?』
冨「…、」
二人で首を傾げる。
…僕の方がわかんないよ義勇…、…あ、もしかして…
『…もしかして、義勇。僕の事、褒めようとしてる…?』
正解というように頭を撫でる。撫でればいいってもんじゃないぞ…この野郎…、
『…その気持ちだけでいいよ。僕もやった甲斐が有る』
義勇の頭を撫で返すと、照れたように少し笑う。
…久々に義勇が笑ったの、見た気がする。
瞬きをした瞬間真顔に戻っていた。さっきの笑顔は幻かな??
取り敢えず此奴は、表情筋をまず鍛えた方がいいと思う。
そういえば、僕の部屋の前で、頼れと言われていたことを思い出す。
…頼らないと、また心配かけるよな…なんて考えながら駄目元で、口を開く。
『…、あのさ、義勇…、しのぶちゃんやお館様に渡す前に、資料を1回見てくれないか?』
誤字の修正とかは、雰囲気で読んでもらってたから…、これくらいなら、迷惑かけてもいいよね…、
義勇の顔色を伺うと、まぁ、真顔には変わりないんだが、…嬉しそうだった。
そんなに…頼られたかったのかな…なんて考えながら、静かに頷いた義勇を少し驚きながら見ていた。
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ふぉと - ぎゃあああ神作者様に神作品だ!ぎゃあああ!←はい最高でした愛してる(突然の告白←)出はあなたは神以上の存在ですね!!自分に悲しくなりますよ! (2019年9月8日 13時) (レス) id: f531edd03e (このIDを非表示/違反報告)
江柄子 蛍 - とても素敵だなあと思って感想を書かせていただきましたよ。私と同じ様なジャンルを書かれているにも関わらず圧倒的で好感度を持ちやすいキャラを設定し、物語を進展させていく…貴方は控えめにいって神なのです(確定)。 (2019年9月8日 0時) (レス) id: 64dd8ab2dd (このIDを非表示/違反報告)
味噌煮(プロフ) - 江柄子 蛍さん» ありがとうございます!実を言うと、人物には少しこだわってたので、そう言って貰えて嬉しいです!ありがとうございます、頑張ります! (2019年9月7日 23時) (レス) id: 430e816347 (このIDを非表示/違反報告)
江柄子 蛍 - 味噌煮さんの描く人物像素敵すぎます!応援してます! (2019年9月7日 15時) (レス) id: 64dd8ab2dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:味噌煮 | 作成日時:2019年8月31日 22時