鴉の噺 ページ33
.
部屋に、静かな寝息が響く。
主様が眠った後、愛おしそうに頬を撫でる水柱様｡
その様子を、
やっぱり、お二人はお似合いです…、お二人が幸せそうにしているのが、私の癒しです…、ありがとうございます神様…
ほっこりしながら、そんなことを思う。
主様は直ぐに別れるとかほざきますけど、やっぱり好きみたいで、色々言う割に、幸せそうに眠っている。
こんなに幸せそうに眠ってる所を、久々に見た気がします。ありがとうございます、水柱様｡
ほっこりしながら、邪魔しないように見守ってると、水柱様の鎹鴉が帰ってきて、風柱様の所へ伝言を届けたと報告した｡
…聞いてるのかこの人｡主様に夢中で、聞いてないんじゃないだろうか。
頭に鎹鴉が止まって、つっついているのにも関わらず、主様の髪を指でゆっくり梳かしているし、…
まぁ、…でも珍しいですもんね…主様の無防備な姿って…
主様の寝姿なんて、初めて見たんじゃないでしょうか…いつも、泊まりにいらっしゃる時も水柱様が眠った後に寝て、朝早く起きてますから…、寝る部屋も別々ですし……、
…主様も主様ですよね…、恋人と一緒に寝ないって…水柱様いつも今日こそはって感じでいらしてるのに…、
主様ったら『寝顔見られるの滅茶苦茶恥ずかしいから無理だ、入ってくるな、入ったら別れる…別れるから、！』なんて言って、…、今思えば、自室にも入れてもらってないのでは…？
…何だかここまで来ると…可哀想になってきました…、不満も、何も言わずに付き合ってますよね…凄いと思います…、不満くらい言った方がいいですよ…
水柱様の鎹鴉は突っつくのをやめて、私の方へ飛んで来て、隣に留まり水柱様への愚痴をはく｡
私は、それを聞き流しながら、二人を見ながら、心の中で幸福を祈る｡
主様の事、幸せにしてあげてください…お願いしますね…水柱様…、
主様が珍しく抱きついて、表情こそ変わってないが内心はしゃぎまくっているだろう水柱様を見届けてから、開いていた窓から外へ出る。
水柱様の鎹鴉も私に続いて出てくるのを感じながら、蟲柱様とお館様に資料が出来たことを伝える為、羽をはばたかせた｡
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 154人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ふぉと - ぎゃあああ神作者様に神作品だ！ぎゃあああ！←はい最高でした愛してる（突然の告白←）出はあなたは神以上の存在ですね！！自分に悲しくなりますよ！ (2019年9月8日 13時) (
レス) id: f531edd03e (このIDを非表示/違反報告)
江柄子 蛍 - とても素敵だなあと思って感想を書かせていただきましたよ。私と同じ様なジャンルを書かれているにも関わらず圧倒的で好感度を持ちやすいキャラを設定し、物語を進展させていく…貴方は控えめにいって神なのです(確定)。 (2019年9月8日 0時) (レス) id: 64dd8ab2dd (このIDを非表示/違反報告)
味噌煮(プロフ) - 江柄子 蛍さん» ありがとうございます！実を言うと、人物には少しこだわってたので、そう言って貰えて嬉しいです！ありがとうございます、頑張ります！ (2019年9月7日 23時) (レス) id: 430e816347 (このIDを非表示/違反報告)
江柄子 蛍 - 味噌煮さんの描く人物像素敵すぎます!応援してます! (2019年9月7日 15時) (レス) id: 64dd8ab2dd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：味噌煮 | 作成日時：2019年8月31日 22時
