血 ページ27
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『、はぁ…禰豆子ちゃん可愛…、…んんっ、久しぶり、禰豆子ちゃん。』
むーと言いながら、ぎゅーと抱きつく。
…天使かな…?
『…、…禰豆子ちゃんうちの子にならない…?いやぁ…、本当…養子にしたい…、』
えへへとぎゅーと優しく抱きしめかえす。
『…、ハッ、…んんっ…、禰豆子ちゃん、一寸いいかい?』
炭治郎君の困惑してる視線を感じながら、禰豆子ちゃんの手を少し観察する。
『んー…、炭治郎君、妹の血を少しもらってもいいかい?』
炭「…はい。」
『ありがとう…ごめんね、少しチクッとするよ。』
小さな注射器を取り出し、禰豆子ちゃんに刺す。ある程度溜まったのを確認してから、抜いて、別の容器に移す。それをこぼさないように専用の箱に入れて、懐に入れる。
『…、色と匂いは普通だね…何か違うかとおもってたんだけど…、…あれ、もう塞がってる…、』
炭「他の鬼と違って、再生するのが早いみたいです。切られても直ぐにはえてきます。」
『……、そっか…、…はぁ…僕も忙しいから、もう行かないと、…禰豆子ちゃん、もう一回ぎゅーってしてくれないか?』
ゆっくり禰豆子ちゃんの頭を撫でてから手を広げて、おいでーとジェスチャーする。
禰豆子ちゃんは嬉しそうに僕をぎゅーと抱きしめてくれる…可愛いとしか言えない。かっわいい…、うちの子にしたいくらい…、
『…よし、禰豆子ちゃんのおかげでもう少し頑張れそうだ。ありがとうね、じゃあ僕は行くよ。そこの猪の子が起きたら、僕がごめんなさい、って言ってた事を伝えてもらってもいいか?』
炭「はい!わかりました!」
『…じゃあ、無茶しない程度に頑張ってね。』
本当は離したくないけど、禰豆子ちゃんを離し、炭治郎君に渡して炭治郎君の頭を撫でてから、手を振って外に出る。
禰豆子ちゃんにぎゅーって抱きしめてもらったおかげか、いつもより元気な気がする。今なら溜まりに溜まった鬼の資料整理とかすぐ終わりそう。
頑張らないとなんて思いながら、蝶屋敷を出た。
あとから聞いた話だが、塀を壊したのはやっぱり義勇で、しのぶちゃんに滅茶苦茶怒られたみたいだ。
それに、修復もさせられたらしい。
…僕の彼氏は本当に何をやってるんだろう…、僕本当に付き合う相手間違ったんじゃないかな…なんて思いながら聞いていたのは言わないでおく。
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ふぉと - ぎゃあああ神作者様に神作品だ!ぎゃあああ!←はい最高でした愛してる(突然の告白←)出はあなたは神以上の存在ですね!!自分に悲しくなりますよ! (2019年9月8日 13時) (レス) id: f531edd03e (このIDを非表示/違反報告)
江柄子 蛍 - とても素敵だなあと思って感想を書かせていただきましたよ。私と同じ様なジャンルを書かれているにも関わらず圧倒的で好感度を持ちやすいキャラを設定し、物語を進展させていく…貴方は控えめにいって神なのです(確定)。 (2019年9月8日 0時) (レス) id: 64dd8ab2dd (このIDを非表示/違反報告)
味噌煮(プロフ) - 江柄子 蛍さん» ありがとうございます!実を言うと、人物には少しこだわってたので、そう言って貰えて嬉しいです!ありがとうございます、頑張ります! (2019年9月7日 23時) (レス) id: 430e816347 (このIDを非表示/違反報告)
江柄子 蛍 - 味噌煮さんの描く人物像素敵すぎます!応援してます! (2019年9月7日 15時) (レス) id: 64dd8ab2dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:味噌煮 | 作成日時:2019年8月31日 22時