調べごと ページ23
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玄弥を悲鳴嶼さんのところへ送って、猫と戯れた後、杏寿郎の屋敷へ向かう…まぁ、僕は断然犬派なんだが…ていうか今日、忙しくね?
こんこんと戸を叩く。
人の音が中からするから、誰かしらいると思うんだけど…
千「、あ、…えっと…」
『、んと…千寿郎君かな…?』
滅茶苦茶似てる…なんて思いながら、片足を後ろに引き、少しお辞儀をする様にあいさつをする。
『はじめまして、嵐柱の志賀Aです…、お兄様、いらっしゃいますか?』
目線を合わせるように屈んで、優しく聞く。
千「貴方が…、兄から話は伺ってます。どうぞ、中へ」
千寿郎君に案内されて、屋敷に入る。
元炎柱様は居ないみたいだ。タイミングがよかったみたいだ。
僕はなんでか嫌われてるみたいだから、会った瞬間戦いが始まるだろうし…、始まっちゃったら用事どころじゃないし…、
なんて考えてるともう着いたみたいで、千寿郎君がどうぞ中へと襖を開けてくれる。
『…ありがとう。』
ゆっくり頭を撫でてから、杏寿郎が居る部屋へ入る。
『…、失礼するよ…柱合会議以来会って無かったから、久しぶりに感じるよ。元気そうでなにより。』
煉「志賀さんこそ、崖から落ちたと聞いたが、元気そうだな。」
『まぁ、僕は丈夫なのがうりだからね、しのぶちゃんに滅茶苦茶怒られたけど、わりと元気だ。』
少し世間話をして、本題を切り出す。
『…あ、世間話をしてる暇はないんだよ杏寿郎。元炎柱様が帰ってくる前に、あれ、見せてもらってもいいか?』
煉「確かに、そうだな!…これだ。」
杏寿郎に炎の呼吸について書かれている書物を渡される。
僕は、お館様に頼まれて、日の呼吸の調査をしている。
日から派生して、詳しく書かれている手記が、炎の呼吸位しかなくて、其れを見せてもらいに来たのだ。
『…これが…、』
まぁ、破れてたりするが、気合いで読んで、記憶していく。
『…なるほど、大体覚えた。協力、感謝する…元炎柱様の音が近づいてきたから、そろそろ失礼する。ごめんね夜遅くに』
煉「、そうか!知りたいことは書いてあったか?」
『勿論!ありがとうね。今度お礼をしに来る。』
煉「少しでも、助けになったら良かった!気をつけて帰ってくれ。」
『あぁ、…じゃあ、お邪魔しました。』
こっそり持ってきてた靴を持って、窓から外へ出て塀を伝って、自分の屋敷へ向かった。
…杏寿郎が亡くなったのは、その三日後だった。
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ふぉと - ぎゃあああ神作者様に神作品だ!ぎゃあああ!←はい最高でした愛してる(突然の告白←)出はあなたは神以上の存在ですね!!自分に悲しくなりますよ! (2019年9月8日 13時) (レス) id: f531edd03e (このIDを非表示/違反報告)
江柄子 蛍 - とても素敵だなあと思って感想を書かせていただきましたよ。私と同じ様なジャンルを書かれているにも関わらず圧倒的で好感度を持ちやすいキャラを設定し、物語を進展させていく…貴方は控えめにいって神なのです(確定)。 (2019年9月8日 0時) (レス) id: 64dd8ab2dd (このIDを非表示/違反報告)
味噌煮(プロフ) - 江柄子 蛍さん» ありがとうございます!実を言うと、人物には少しこだわってたので、そう言って貰えて嬉しいです!ありがとうございます、頑張ります! (2019年9月7日 23時) (レス) id: 430e816347 (このIDを非表示/違反報告)
江柄子 蛍 - 味噌煮さんの描く人物像素敵すぎます!応援してます! (2019年9月7日 15時) (レス) id: 64dd8ab2dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:味噌煮 | 作成日時:2019年8月31日 22時