気まぐれとツンデレ (ページ10)

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「次の土曜、空いてる？」

『はい』

「じゃぁ、土曜にそこの駅に10時」

『わかりました』

小声で話した翔太さんは

「楽しみにしとけよ」

と言ってくしゃっと笑った

『はい！』

「いいお返事」

私の頭を撫でると宮舘さんの所へ戻って行った

すると

「どこ行くの」

入れ替わるように目黒くんがすぐに来た

『わかんない』

「そ」

「ねぇ」

『ん？』

「俺にもなんかご褒美頂戴よ」

『ご褒美って、、なにか食べたいものとか欲しいものは？』

「A」

『そういうのいいから』

「えー、、じゃぁ、名前で呼んでよ」

『名前？』

「だって、翔太くんとか康二は名前なのに俺は目黒くんってやだ」

『えー』

" 目黒くん " で定着してしまっているので

今更名前呼びはなんだか恥ずかしい

『じゃぁ、めめ』

「やだ」

『めめの方が呼びやすい』

「呼びやすくてもダメ。なに、恥ずかしいの？」

『そうじゃないけど、、』

と目黒くんから目線を外すと

「図星」

そう言って両手で私の頬を押さえ顔を近づけた

「ほら、呼んで？」

『れ、、』

「れ？」

『れ、、』

また目線を外すとさらに距離が近くなり

お互いの鼻が当たりそうになる

「早く言わないとどんどん距離近くなるよ？」

ニヤニヤする目黒くん

「ここお店なんだけど？」

その間に入ってきたのは

ムスッとしながら目黒くんを離す翔太さん

「いいところだったのに」

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