恋人ペット WEST

にゃん ページ11

のんがソファで寝ている間に準備を終わらせて



「よしっ、」


「のん？」


「ぐぅ、…」


「のーんちゃん」



体を揺するとゆっくりとまぶたが上がり目が合う



「お仕事行ってくるね？」



((ぼんっ))



「っ、し、ごと……仕事、？」


「うん」


「も、そんな時間？」


「そうだよ」


「のぞむが寝てる間に用意終わったの」


「えぇ…早いってぇ…」


「起こしたけど起きなかったのはのぞむでしょ？」


「んぅ、もっと強く起こして！」



その場でやだやだと地団駄を踏むのぞむ



「もうほら、朝から暴れないで(笑)」


「ややぁ、まだAちゃんと一緒におるーッ！」


「はいはい」



やだやだと駄々をこねて後ろから抱きついてきた

のぞむを引きずりながらも玄関へ向かう



「………何時に帰ってくるん、」



靴を履いている私の後ろからふてくされた声で

いつもの質問を投げかけてくる



「今日は19時くらいかな〜、もしくはそれより遅いか」


「はぁっ、ありっえへん！！むり！！」



すでに拗ね拗ねモードに入っているのぞむ



「それいつも言ってて飽きないの？」


「飽きへん！！！！」


「じゃあ行ってきます」



まあこれはいつものことなのでスルーで

のぞむの扱いにもかなり慣れてきた



「あっ、こら！待ちなさいAちゃん！」


「ふふっ、もうなにー？」

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