【喧嘩松】学校最強、いただきますね。２【男主】

00 :プロローグ ページ1

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床に見えるのは転々とした赤、人、赤、赤。








その中心に佇む黒髪の高校生、それが松山A、通称「まーくん」である。
本人は一切の傷を負っておらず、お気に入りだったのに、と呟いては返り血がこびり付いたパーカーを引っ張る。







このあと真白と会う予定だったのにこの返り血ザマを見られてしまうとまたこっぴどく叱られてしまう。






……いや、そもそもいきなりわざとぶつかってきて「いてててー骨が折れた〜慰謝料払えやコラァ(棒読み)」のお決まりなカツアゲをされて俺がキレてこうなったわけだ。







向こうが悪いとブツブツ呟きながら待ち合わせ場所とは反対方向の、自分の家へと踵を返す。





……あー、真白に遅れるって言わなきゃ。









ケータイをポケットから取り出してカチカチと文字を打っていく。
『寝坊した、遅れるからどっかで時間潰してて』
そして送信完了の画面を確認してから、再び歩き出す「まーくん」。







頬についた血を袖で拭いながら、俺は再び歩き出した。









まるでそれが、何かの幕の始まりだとでも言うように、日は高く、高く上り詰め、街を明るく照らしていたのだった。

01 :懐かしいおもいで→

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