四十話 ページ42
いろんな柱に手合わせを申し込んで回っていたら、柱の中で手合わせが流行ったりした。
勉強になるどころの話ではない。私は正確な太刀筋や伊黒さんのような特殊な太刀筋、などよりも広範囲だったり大胆な攻撃であったりするもののほうが苦手としていることが分かったし、戦闘においての心得も新しく教えてもらったこともある。人によりけりで本当に面白い。
癖がついていたら直してもらったし、一人での鍛錬の効率のいい方法を教えて貰った。あと不死川さんとおはぎを食べた。
以前より強くなった気がする。なんとなく。
そして、最近初めて知ったことがある。鬼の全ての元凶は…鬼舞辻無惨という男である、ということ。そいつを殺しても今までの人生は戻らないけれど、復讐を果たした事になるのだ。鬼殺隊全員の標的といえよう。
また鬼舞辻は、人間に血を分けることでその人を鬼にする。
鬼にされれば最後、治す方法は今のところ無いらしい。酷い話だ。上弦の参がお前も鬼にならないか、とか言っていたものだから、何か儀式的なことをすればなるものだと勝手に思っていた。
鬼をうむのはただ一人あの男だけ。それなのにこの数。なんてやつだ。許せない。
炭治郎さんはこの男に会ったことがあるらしいのだ。聞いてみたらやばいにおいがすると説明されたが意味がわからなかった。
『……で、どうして、私が冨岡さんと、人混みに』
「お館様の指令だ」
『…人が、波…まって冨岡さ…』
「はぐれるなよ」
…あったことを思い出しながら、私たちが来ていたのは大きな街。こぢんまりとした甘味処などありゃしない。夜なのに超眩しい。
そして押し寄せる人。人。冨岡さんのぼわぼわした髪を目印に追いかけるのがやっとだ。チビな私はあっという間に潰されそうである。柱に囲まれるよりはマシだけれど。
もし冨岡さんと同じ髪質の人が現れたら本人を見失う自信がある。
『せめて、せめて裾掴ませてください』
「はぐれないなら何処でも掴め」
なんと冷たい。髪でも掴んでやろうか。足でもいいんだぞ。
しかし髪は届かないし足を掴むともれなく私も死ぬので大人しく裾を掴んだ。シワになっても責任とらない。
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シャンプー(プロフ) - ゆーさんさん» 不快に思われたのなら申し訳ありません。注意書きを付け足しておこうと思います。 (2019年8月9日 12時) (レス) id: 2be3b2296e (このIDを非表示/違反報告)
ゆーさん(プロフ) - あくまで二次創作ですので、時透母についてはこういう人なのだというような感想を持たないようにお願いします。 (2019年8月8日 17時) (レス) id: 91a8b31b94 (このIDを非表示/違反報告)
シャンプー(プロフ) - にこちゃんさん» ありがとうございますー!!!私も時透くん推しです!!じわじわ書き進めておりますのでまったりお待ちくださいませ…!! (2019年7月22日 21時) (レス) id: 2be3b2296e (このIDを非表示/違反報告)
にこちゃん - 私、推しが時透君なので嬉しいです!更新待ってます!応援しています!! (2019年7月22日 21時) (レス) id: 5d74a38634 (このIDを非表示/違反報告)
シャンプー(プロフ) - ゆずさん» ありがとうございます!!!時透くんかっこかわいいですよね!頑張ります…!! (2019年7月22日 17時) (レス) id: 2be3b2296e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シャンプー | 作成日時:2019年7月22日 1時