十五話 ページ17
『胡蝶さん、今日もお世話になります。』
「はいはい。こちらへどうぞ」
鬼殺隊とは生傷が絶えないものだ。とはいえ十二鬼月程の強い鬼に会わなければそんなに怪我はしない。
一番酷かった怪我はなんだっただろうか。…下弦とやりあった時だろうか?風柱の不死川さんが途中で手助けしてくれたため倒せたはいいのだが、その時の怪我といえば、私史上最長で胡蝶さんの屋敷にお世話になったものだった。まだ未熟なのもあったけれど。
不死川さんには下弦相手にこんな怪我するとはまだまだだなァ!と笑われた。…おぶってここまで連れてきてくれたのだが。
今は下弦程度なら屈しない自信がある。上弦は…分からないけれど。
いつものように怪我の処置をしてもらい、裏庭に出ていた。
『あ。カナヲさん』
声をかけても、振り返ってニコニコしている。いつもこうだ。偶に銅貨を投げ、返事をしてくれる。
黙って蝶を見ていた。言葉がなくても落ち着くような人が私は好きだ。カナヲさんもそうだった。
「カァーッ!南東!南東ノ山へ行ケ!」
不意に、銅貨が投げられた。
「貴女の、鎹鴉」
『っは、はい。そうです』
「…いってらっしゃい」
『ありがとうございます。行ってきます』
巻かれた包帯を擦りながら、屋敷を飛び出した。
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シャンプー(プロフ) - ゆーさんさん» 不快に思われたのなら申し訳ありません。注意書きを付け足しておこうと思います。 (2019年8月9日 12時) (レス) id: 2be3b2296e (このIDを非表示/違反報告)
ゆーさん(プロフ) - あくまで二次創作ですので、時透母についてはこういう人なのだというような感想を持たないようにお願いします。 (2019年8月8日 17時) (レス) id: 91a8b31b94 (このIDを非表示/違反報告)
シャンプー(プロフ) - にこちゃんさん» ありがとうございますー!!!私も時透くん推しです!!じわじわ書き進めておりますのでまったりお待ちくださいませ…!! (2019年7月22日 21時) (レス) id: 2be3b2296e (このIDを非表示/違反報告)
にこちゃん - 私、推しが時透君なので嬉しいです!更新待ってます!応援しています!! (2019年7月22日 21時) (レス) id: 5d74a38634 (このIDを非表示/違反報告)
シャンプー(プロフ) - ゆずさん» ありがとうございます!!!時透くんかっこかわいいですよね!頑張ります…!! (2019年7月22日 17時) (レス) id: 2be3b2296e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シャンプー | 作成日時:2019年7月22日 1時