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四十六話 ページ48

先程とは違う、いつものような質素で小さな町へ着いた。

さっきのプリンどこかに行きました、と文句を言うと何と冨岡さんの懐からプリン。取っておいてくれたのだろうか。礼を言って受け取り、今度は私のお金で大根と鮭を購入。ついでに味噌やネギなど。早朝の野菜や魚は新鮮で良いので、それで鮭大根を作ってあげると約束した。



「よく無事で戻ったね、義勇、A」

『お館様。有難うございます』

「夜明けまで戻らなかったものだから」

「Aが血鬼術で…」


冨岡さんがお館様にあったことを説明し終え、場を後にする。飛ばされていた間のことは特に言及されなかった。

蝶屋敷にて軽く身体検査。医者にでも見てもらいましたか、しっかり処置されていますね、と解放されたので兄を探した。


『いたいた』

「A…なに?」

『冨岡さんと大根の会をしますけど』

「…何て?」


というわけで(どういうわけか)兄と冨岡さん、私の三人で私の屋敷で大根料理を食べる会が執り行われた。

三人とも喋るほうではないので沈黙はご想像通りだが、三人とも居心地が悪いなんて思っていないだろう。


「ねぎみそ…」

『どうぞ』


交わされる会話といえばこの程度だ。食器の音と箸の音が響く。私以外の顔が若干嬉しそうなので私も満悦である。

そんななか、兄が口を開いた。


「僕、今度刀鍛冶の里に行くんだけど」

『何です、それ』

「鬼殺隊の刀を打つ職人が居る里だ」

『そんなのあるんですね』


箸は止めず、もごもごと会話を進める。


「Aも来なよ」

『え?私もですか』

「Aのやつ刃こぼれしてた気がするけど」

『そうでしたっけ』


斬れればいいという脳でいたので刃こぼれなど気にしていなかった。刀鍛冶の存在は知っていたけど、どこで打たれているとかも知らなかった。


「あそこには温泉もある」

「だって。Aも入ったら?」

『そ、そうですね』


じゃあ同行しますと告げ、食器を片付ける。

そのあと三人で手合わせをした。食後すぐに暴れ回ったのでお腹が痛くなった。


「…俺はこれで」

『また来てください』

「ああ。礼を言う」


冨岡さんが居なくなった。帰る時すこし横腹を気にしていたので多分冨岡さんもお腹痛くなっていたんだろう。


「じゃあAは僕と手合わせして」

『まだやるんですか?お腹痛いんですけど』

「僕は痛くないから」


どこから出したのか分からない木刀が目の前にごろごろ転がされ、思わずお腹をおさえた。

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シャンプー(プロフ) - ゆーさんさん» 不快に思われたのなら申し訳ありません。注意書きを付け足しておこうと思います。 (2019年8月9日 12時) (レス) id: 2be3b2296e (このIDを非表示/違反報告)
ゆーさん(プロフ) - あくまで二次創作ですので、時透母についてはこういう人なのだというような感想を持たないようにお願いします。 (2019年8月8日 17時) (レス) id: 91a8b31b94 (このIDを非表示/違反報告)
シャンプー(プロフ) - にこちゃんさん» ありがとうございますー!!!私も時透くん推しです!!じわじわ書き進めておりますのでまったりお待ちくださいませ…!! (2019年7月22日 21時) (レス) id: 2be3b2296e (このIDを非表示/違反報告)
にこちゃん - 私、推しが時透君なので嬉しいです!更新待ってます!応援しています!! (2019年7月22日 21時) (レス) id: 5d74a38634 (このIDを非表示/違反報告)
シャンプー(プロフ) - ゆずさん» ありがとうございます!!!時透くんかっこかわいいですよね!頑張ります…!! (2019年7月22日 17時) (レス) id: 2be3b2296e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シャンプー | 作成日時:2019年7月22日 1時

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