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二十一話 ページ23

声が近くなってくる。酷く怯えた声だ。しかし、こんな山に一般人が紛れ込むとも思えない。まさか隊員…?

いやまさか。そんな度胸で、最終選別を乗り越えられるものか。煉獄さんの言葉を借りるなら、よもやよもやだ。刀に手をかけ、黄色の影がうごめく元へと一直線に突撃した。


「ウァーーッ!!鬼ぃ!?!?」

『大丈夫ですか』


足元でもぞもぞしていた人面蜘蛛(かなり気持ち悪い)を蹴飛ばして、震える少年の前に立つ。

しかし、この少年。


『…それ、隊服』

「おおおお女の子!!なんでこんな小さな子がこんな所に…ってえ!?隊服着てる!?」


…鬼殺隊の隊員?ほんとに?よもや…

それになんだあの髪色?蒲公英のようだ。瞳は潤んでいて、眉は垂れ下がっている。やはりびびっている。

…隊員が?鬼に?


『あなたは何を…』

「き、君こそ何してるんだ!こんな所に小さな、それも女の子がきちゃだめだろ!」


年上らしさは及第点か。


『私も鬼殺隊。階級、乙ですのでご心配はいりません』

「きっ…え!?きのと!?上から二番目!?嘘おっしゃい!!」


ああ、うるさい!そんなに騒ぐと鬼に居場所がばれる。この辺りももう既にさっきの人面蜘蛛に包囲されているような気配がするのに!


『あ、あなたこそこんなところで何してるんです』

「お、俺は!その…司令がでてこの山に来たんだけど女の子が連れていかれて!それを探して!見つからないけど!」


女の子が…蜘蛛にでも連れていかれたのだろうか。必死になって探したのだろう、疲労が見える。目も真っ赤だ。たくさん泣いたのだろうな。そんなに必死になるなら、恋人だろうか。


『一緒に探します』

「ほ、ほんとに!?なんて良い子なの君は!!でもこの森本当に危険な音がするんだ、やっぱり君は帰った方が…」

『乙だと言ったでしょう!黙ってついてきてください。まずは近くの鬼を狩ります』


鬼の方に行くのォ!?とまた騒ぎ出した。本当に何なんだ。何で鬼殺隊になれたんだ。私より弱いのか?

ただ、本当に私の心配をしてくれているのは確かだ。悪い人ではないのだろう。


『さっきの人面蜘蛛は鬼じゃないので適当に蹴飛ばしてください』

「なんでそんなこと軽々しく言えるのぉ!!待っ…置いてかないでー!!」

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シャンプー(プロフ) - ゆーさんさん» 不快に思われたのなら申し訳ありません。注意書きを付け足しておこうと思います。 (2019年8月9日 12時) (レス) id: 2be3b2296e (このIDを非表示/違反報告)
ゆーさん(プロフ) - あくまで二次創作ですので、時透母についてはこういう人なのだというような感想を持たないようにお願いします。 (2019年8月8日 17時) (レス) id: 91a8b31b94 (このIDを非表示/違反報告)
シャンプー(プロフ) - にこちゃんさん» ありがとうございますー!!!私も時透くん推しです!!じわじわ書き進めておりますのでまったりお待ちくださいませ…!! (2019年7月22日 21時) (レス) id: 2be3b2296e (このIDを非表示/違反報告)
にこちゃん - 私、推しが時透君なので嬉しいです!更新待ってます!応援しています!! (2019年7月22日 21時) (レス) id: 5d74a38634 (このIDを非表示/違反報告)
シャンプー(プロフ) - ゆずさん» ありがとうございます!!!時透くんかっこかわいいですよね!頑張ります…!! (2019年7月22日 17時) (レス) id: 2be3b2296e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シャンプー | 作成日時:2019年7月22日 1時

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