車内珍百鬼夜行？ ページ6
……数分後。
「……ってなわけで、一緒に寝ない？」
「却下です」
お風呂あがりのAに、ウラタロスが玉砕覚悟で誘ってみた。
そりゃそうだよな、とモモタロスも頷く。
「大体……なんでご一緒しなきゃならないんですか」
「思いやりだよ、思いやり。……今日、Aちゃん、ふらふらしてたし……やっぱり、明日が気になって寝れないんじゃないかなって」
「う」
ウラタロスの言葉に、瞬時に顔色を変えるA。……どうやら、図星のようだ。
「だ……だからって、そんな……」
「えっなになに！？Aちゃんと寝るの！？」
Aが断ろうとしたとき、食堂車の奥から元気な声が聞こえてきた。
……リュウタロスだ。
リュウタロスは座っていた椅子から立ちあがると、Aとウラタロスの間に割って入った。
「それ、どういうこと？僕も一緒に寝たい！」
「あー……、うん」
……面倒なことになったと、ウラタロスは感じた。
こういうワガママを言い出したら、もうリュウタロスは話を聞かなくなる。
……本当は、大人だけが良かったんだけど。
「……ねぇ、リュウタもこう言ってるし……どうかな。リュウタ、こうなったらもう聞かないよ」
心の中にひっそり募らせた願望をそっと仕舞い込んで、ウラタロスはAに勧めた。
「うう……」
Aは唸る。
リュウタロスがわがままっぽいのは、Aも知っていた。けれど、リュウタロスのわがままというのは可愛らしいもので、Aも嫌な気はしなかった……のだが。
そこに大人＿＿ウラタロスらが入るとなると、迷わざるをえない。
しかし、リュウタロスは頑なにこちらの言うことを聞かないし……。
＿＿数秒、迷った挙句。
「……分かりました」
遂に、Aは渋々ではあるが、頷いたのである。
「一緒に寝ます。……ただし、変なことしてきたら、ハナさんにぶん殴って貰いますから」
「……うわあ、それはやだな……」
笑いながら顔をしかめるウラタロス。ハナからぶん殴られるのは…………想像しただけで、痛そうだ。
「こっちです」と寝台車へ案内するAに、ウラタロス、次にリュウタロスが、そしてモモタロスが、最後にキンタロスまでもが続く。
「わぁ、それ、なんですか？百鬼夜行？」
食堂車を閉めに来たナオミが、一行を見てはしゃいだ。
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星砕(プロフ) - にわとりさん» すみません、お友だち申請とかはよく分からないので、申し訳ないのですができないです……すみません！小説のほうは、受験生ですので難しいかもしれませんが、時間のある時に読んでみます！お誘い、ありがとうございます！これからも応援、よろしくお願いします！ (2019年8月26日 22時) (
レス) id: 567175ed17 (このIDを非表示/違反報告)
にわとり(プロフ) - ありがとうございます..！あの、宣伝とかじゃないんですがよければ私のお話読んで意見とか良ければ下さい..！また、友達申請を送っても大丈夫ですか？ (2019年8月26日 22時) (レス) id: b7c5b25082 (このIDを非表示/違反報告)
星砕(プロフ) - にわとりさん» コメントありがとうございます！番外編は前々から書きたいと思ってました！まだ続きますので、まだ少しだけ、異時点の少女の物語にお付き合い下さい！ (2019年8月26日 22時) (レス) id: 567175ed17 (このIDを非表示/違反報告)
にわとり(プロフ) - 少しの続きが見られて嬉しいです！ (2019年8月26日 22時) (レス) id: b7c5b25082 (このIDを非表示/違反報告)
星砕(プロフ) - 柚子×2さん» コメントありがとうございます！イマジンは癒やされますよね！実は私いまさら電王にはまってしまいまして……電王面白いですよね！応援ありがとうございます！ (2019年6月10日 22時) (レス) id: 567175ed17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星砕 | 作成日時：2019年5月4日 14時
