ちょっと悪い考え ページ5
車内。夜。
睡眠用の着替えを抱えるAに、リュウタロスが悪気なく話しかける。
「ねーねー！一緒にお風呂入ろ！」
「ぶはっ」
そう吹き出したのは、モモタロスである。
Aは困惑した様子で、「え？」と訊き返した。
「それは、どういう……」
「どういうって、そのまんまの意味だよ。だめ？」
子供っぽい顔で訊くが、いけないいけない。
中身は子供だが、身体は大人。
Aは優しく断った。
ちぇー、と唇を尖らせるリュウタロスに、風呂から上がりたてのハナが
「ばかじゃないの……」
と顔を赤くしながら言った。
※※※
「ねえ。そろそろいいと思わない？」
「は？なにがだよ……」
Aが食堂車に居ないことを確認すると、ウラタロスはモモタロスに話し掛けた。
大抵、こいつが話し掛けてくる時はロクな話じゃねぇんだよな、と思いながら、モモタロスは先程吹いた飲み物を拭いて答える。
「なにが、って……睡眠？」
「すいみん？」
「そう。Aちゃんと一緒に」
「…………」
固まるモモタロス。
数秒経って、「はぁ？」と口を動かした。
モモタロスは、車内にハナが居ないのを確かめると(ハナは既に寝台車)、二人で仲良く絵を描いているキンタロスやリュウタロスに聞こえないような小声で、話した。
「おま……おまえ、それ……本気で言ってんのか？」
「僕が冗談だと思う？」
「……え？マジ？」
いやさ、もう付き合い長いしいけると思うんだよねー、と謎理論を口にするウラタロスをよそに、モモタロスが頭を抱える。
……確かに、Aと一緒に寝てみたい。いや、寝たい。
下心は決して無い……と思う。少なくとも、Aが嫌がることはしないし、したくない。
けど、けど……。
「ああ勿論、変なことはしないよ。……でもさ、Aちゃん……今日、寝れないんじゃないかな」
「は？なんでだよ？」
「だって、Aちゃん、明らかに緊張してるし。今日だって、ふらふらしてた」
明日はあの日なんだよ？
……モモタロスは、何故かその言葉に納得した。
確かに、そうかもしれない。
「それがなんで、寝ることに繋がんだよ？」
「……センパイ、駄目だなぁそれじゃ。いい？Aちゃんは、僕たちがいてリラックス。僕たちは、Aちゃんと寝れて満足。つまり、Ｗｉｎ−Ｗｉｎの関係」
ね？と言うウラタロスに、モモタロスはため息をついた。
その裏で、確かに……という思いも、浮かんでしまう。
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星砕(プロフ) - にわとりさん» すみません、お友だち申請とかはよく分からないので、申し訳ないのですができないです……すみません！小説のほうは、受験生ですので難しいかもしれませんが、時間のある時に読んでみます！お誘い、ありがとうございます！これからも応援、よろしくお願いします！ (2019年8月26日 22時) (
レス) id: 567175ed17 (このIDを非表示/違反報告)
にわとり(プロフ) - ありがとうございます..！あの、宣伝とかじゃないんですがよければ私のお話読んで意見とか良ければ下さい..！また、友達申請を送っても大丈夫ですか？ (2019年8月26日 22時) (レス) id: b7c5b25082 (このIDを非表示/違反報告)
星砕(プロフ) - にわとりさん» コメントありがとうございます！番外編は前々から書きたいと思ってました！まだ続きますので、まだ少しだけ、異時点の少女の物語にお付き合い下さい！ (2019年8月26日 22時) (レス) id: 567175ed17 (このIDを非表示/違反報告)
にわとり(プロフ) - 少しの続きが見られて嬉しいです！ (2019年8月26日 22時) (レス) id: b7c5b25082 (このIDを非表示/違反報告)
星砕(プロフ) - 柚子×2さん» コメントありがとうございます！イマジンは癒やされますよね！実は私いまさら電王にはまってしまいまして……電王面白いですよね！応援ありがとうございます！ (2019年6月10日 22時) (レス) id: 567175ed17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星砕 | 作成日時：2019年5月4日 14時
