番外編・１ ページ40
番外編 〜x年後の青空〜
＊＊＊
「あっちぃなぁ」
神社の境内で誰かがそう呟く。
「ホント、夏場ってヤだよねぇ」
誰かの呟きに、また誰かがそう呟く。
「あ、クマちゃん、ラムネ売ってるよ。買って買って」
「そんなん言うたかて、貰ったお小遣い勝手に使うたら怒られるし……」
違う誰かの言葉に、また違う誰かが答える。
「よっし、行くぞ！Aはここらへんに住んでるらしいし」
最初に呟いた誰かが、そう意気込んで歩き出した。
真っ青な、空の下を。
Aは、十七になっていた。
ターミナルやデンライナーで過ごした日々は、すっかり忘れている。
今は、ごく普通の高校生として生活している。普通の、女子高校生として。
「ただいま」
長く黒い髪を揺らし、Aは自宅へ帰ってきた。丁度、休みの部活を終え、昼食を食べに帰宅したところだ。
「おかえり」
母親は、優しい笑顔でAを迎えた。
「お客さんが来てるよ、Aに会いに来たって」
「え？私に？」
「早く着替えてお出で」
不思議に思いながらも、Aはさっと着替えた。お気に入りの一着、青色のワンピース。Aが幼い頃から、この服は家にあったそうだ。しかも、サイズもぴったり。
「あの、お客さんって……」
Aは、客の待つリビングにやって来た。短く身支度を済ませてから。どんな時であれ、身なりは整えておきたい。
Aの自分ルールだった。
「……あー、Aちゃん！」
扉を開けてから真っ先に聞こえてきたのは、幼い少年の声。こんな知り合いいたっけ？と首を傾げる。
リビングにいたのは、男性が四人。どれもAにとっては「はじめまして」だ。
そう、Aにとっては。
「よう、久しぶりだな」短髪で、赤いメッシュの入った男性が言う。
「久しぶり。元気にしてた？」眼鏡をかけた青いメッシュを入れた男性が言う。
「元気そうで何よりや」長髪で、黄色いメッシュの一本結びの男性が言う。
「やっほー！元気？」少年のような声の、紫のメッシュの入った男性が言う。
兄弟のように、似たような顔だった。だが、表情は全然違う。
「……？」
Aは、奇妙な感覚に襲われた。
なんだろう、この感じ。初対面なのに、どこか懐かしい……。
Aは首を傾げた。そんなAに、いつの間にかリビングに来ていた母親が、客人を紹介した。
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星砕(プロフ) - にわとりさん» すみません、お友だち申請とかはよく分からないので、申し訳ないのですができないです……すみません！小説のほうは、受験生ですので難しいかもしれませんが、時間のある時に読んでみます！お誘い、ありがとうございます！これからも応援、よろしくお願いします！ (2019年8月26日 22時) (
レス) id: 567175ed17 (このIDを非表示/違反報告)
にわとり(プロフ) - ありがとうございます..！あの、宣伝とかじゃないんですがよければ私のお話読んで意見とか良ければ下さい..！また、友達申請を送っても大丈夫ですか？ (2019年8月26日 22時) (レス) id: b7c5b25082 (このIDを非表示/違反報告)
星砕(プロフ) - にわとりさん» コメントありがとうございます！番外編は前々から書きたいと思ってました！まだ続きますので、まだ少しだけ、異時点の少女の物語にお付き合い下さい！ (2019年8月26日 22時) (レス) id: 567175ed17 (このIDを非表示/違反報告)
にわとり(プロフ) - 少しの続きが見られて嬉しいです！ (2019年8月26日 22時) (レス) id: b7c5b25082 (このIDを非表示/違反報告)
星砕(プロフ) - 柚子×2さん» コメントありがとうございます！イマジンは癒やされますよね！実は私いまさら電王にはまってしまいまして……電王面白いですよね！応援ありがとうございます！ (2019年6月10日 22時) (レス) id: 567175ed17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星砕 | 作成日時：2019年5月4日 14時
