終わりの終わり ページ29
……眩しい。
明るんできた空に目を細めながら、Aはギガンテスの様子を伺っていた。
いつ、とどめを刺すのがよいのか。
ギガンテスは十分にダメージを受けている。今なら、この剣で確実に仕留められるはず。
「…………」
Aは目を閉じた。瞼の裏に、今までの思い出が蘇る。
何も知らず、このイマジンを倒した日。
デンライナーに配属された日。
車内のみんなと過ごした日々。
そして＿＿、過去を思い出したあの日。
自分の過去が消えてしまったのも、このイマジンのせい。
自分の親と時間を奪われたのも、このイマジンのせい。
悲しい。けれど、これが真実。
今どうやったって、時間は巻き戻せない。
なら……。
「…………！」
…………この化け物を、イマジンを倒すだけだ！
Aはいちど、ギガンテスの身体の上から離れ、驚異的な脚力で跳び、空高くからギガンテスを狙った。
……見える。ギガンテスの、見えざるべき弱点。
見たこともない、聞いたこともない、はじめて遭遇する形状のギガンテス。けれど今、Aの目には、ギガンテスの弱点が映っていた。
Aは落ちる。頭を下にして、一直線に。
ギガンテスに近づくにつれ、速度は更に上がる。Aは、ギガンテスの頭がだんだんと近くなると、腕を伸ばし剣を下に向けた。
いつもより、さっきより、剣が鋭くなった気がする。
今なら、確実に、
「たあああああああああああああっ！」
……倒せるはず！
Aは、手にした剣に力を込めると＿＿
そのまま一直線。
ギガンテスの頭部を突き、そのままギガンテスの身体を貫いた。
「…………………………………………………………！！！！」
ギガンテスが、頭からふたつに分かれる。
悲鳴をあげ、血を吹き出し、そして＿＿。
爆発を起こし、散り散りになった。……破片を飛び散らせて。
ギガンテスは、イマジンは、死んだ。倒したのだ。
ようやく、Aの日々に安寧が戻る。Aは、分かれたギガンテスの間で、身体を血で真っ赤に染めながら、息をついた。
……空には既に、太陽が昇っていた。
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星砕(プロフ) - にわとりさん» すみません、お友だち申請とかはよく分からないので、申し訳ないのですができないです……すみません！小説のほうは、受験生ですので難しいかもしれませんが、時間のある時に読んでみます！お誘い、ありがとうございます！これからも応援、よろしくお願いします！ (2019年8月26日 22時) (
レス) id: 567175ed17 (このIDを非表示/違反報告)
にわとり(プロフ) - ありがとうございます..！あの、宣伝とかじゃないんですがよければ私のお話読んで意見とか良ければ下さい..！また、友達申請を送っても大丈夫ですか？ (2019年8月26日 22時) (レス) id: b7c5b25082 (このIDを非表示/違反報告)
星砕(プロフ) - にわとりさん» コメントありがとうございます！番外編は前々から書きたいと思ってました！まだ続きますので、まだ少しだけ、異時点の少女の物語にお付き合い下さい！ (2019年8月26日 22時) (レス) id: 567175ed17 (このIDを非表示/違反報告)
にわとり(プロフ) - 少しの続きが見られて嬉しいです！ (2019年8月26日 22時) (レス) id: b7c5b25082 (このIDを非表示/違反報告)
星砕(プロフ) - 柚子×2さん» コメントありがとうございます！イマジンは癒やされますよね！実は私いまさら電王にはまってしまいまして……電王面白いですよね！応援ありがとうございます！ (2019年6月10日 22時) (レス) id: 567175ed17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星砕 | 作成日時：2019年5月4日 14時
