明日が勝負 ページ3
良太郎は、まず一番上の図を指差した。
「はじめに人が襲われたのは、一ヶ月ほど前。それ以降、毎日のように人が襲われてる」
それを聞いたAは、顔を顰めた。
「そして昨日。予め頼んでおいた尾崎さんが、遂に居場所を突き止めた」
「あのうさんくせぇ野郎か。信じられんのか？」
「口を挟まないの！」
「うぐっ」
ハナに腹部を殴られ、モモタロスは顔を歪めた。
「……尾崎さんが言っていたのは、ここ。廃工場」
良太郎は、紙に貼り付けてある地図を指差した。
廃工場、という響きに、ウラタロスが「うわぁ……」と呟く。
「廃工場って、あからさまだね……」
「忍びやすいからじゃないかな。写真もあるよ」
「……いや、僕はいいや……」
「そっか……」
出し掛けた写真をポケットに仕舞うと、良太郎は脱線した話を元に戻した。
「それで、イマジンは今、ここに居る。『A』という言葉を口にしてた、って尾崎さんが言ってたから……イマジンは今も……」
「だ、だめだよAちゃん！あいつなんかに渡さないから！」
混乱したリュウタロスはAに抱き着く。それを見たモモタロスが、悔しそうな表情を浮かべる。
Aは「大丈夫ですよ」とリュウタロスの目を見つめて、安心させるようにそう告げた。
「廃工場はうちの店がある地域の外れだから、そう遠くないよ。近所の人も、最近あそこに変なオーラを感じる、って話してた」
「おっし！とっちめるぞ！」
モモタロスが腕まくりをしてデンライナーを飛び出そうとした。ハナが裾を引っ張って止める。
「まだ話は終わってないでしょ、ばか！」
「うるせー！早くに終わらせたほうが楽だろうがよ！」
「早とちり！」
ハナが、聞かないモモタロスの脇腹をつねる。これは流石に効いたようで、モモタロスはうずくまった。
「……それで？」
場が静まったところで、ウラタロスが切り出した。
「いつ……倒しに行くの？」
僕はいつでもいいけど、と付け加える。
「僕もいつでもだいじょーぶ！」
「俺もだ。いつでもかかってこい」
「俺も大丈夫や……桃の字、かかってくんのは俺らの方からやで」
「ふん、好きにするがよい」
イマジンたちは皆、Aの意見を尊重する、といった姿勢(一人は例外だが)を示した。
＿＿そんな中、Aは＿＿。
「＿＿決行は、明日、夜」
思いの詰まった目で、皆を見渡し、そう言った。
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星砕(プロフ) - にわとりさん» すみません、お友だち申請とかはよく分からないので、申し訳ないのですができないです……すみません！小説のほうは、受験生ですので難しいかもしれませんが、時間のある時に読んでみます！お誘い、ありがとうございます！これからも応援、よろしくお願いします！ (2019年8月26日 22時) (
レス) id: 567175ed17 (このIDを非表示/違反報告)
にわとり(プロフ) - ありがとうございます..！あの、宣伝とかじゃないんですがよければ私のお話読んで意見とか良ければ下さい..！また、友達申請を送っても大丈夫ですか？ (2019年8月26日 22時) (レス) id: b7c5b25082 (このIDを非表示/違反報告)
星砕(プロフ) - にわとりさん» コメントありがとうございます！番外編は前々から書きたいと思ってました！まだ続きますので、まだ少しだけ、異時点の少女の物語にお付き合い下さい！ (2019年8月26日 22時) (レス) id: 567175ed17 (このIDを非表示/違反報告)
にわとり(プロフ) - 少しの続きが見られて嬉しいです！ (2019年8月26日 22時) (レス) id: b7c5b25082 (このIDを非表示/違反報告)
星砕(プロフ) - 柚子×2さん» コメントありがとうございます！イマジンは癒やされますよね！実は私いまさら電王にはまってしまいまして……電王面白いですよね！応援ありがとうございます！ (2019年6月10日 22時) (レス) id: 567175ed17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星砕 | 作成日時：2019年5月4日 14時
