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「ただいまー」
開いたドアに思わず駆け寄る。
「おかえりなさい。わっ！」
健くんが急に両手を広げて、
私の勢いを全身で抱きとめた。
「ちょっと充電」
と言って、ぎゅーっと抱きしめられている。
昨日より強い力で、でも、優しくて温かい。
すごく安心する……
その時、私のお腹がぐーっと鳴った。
「あれぇ？」
とか言って、腕を解放してから顔を覗き込み、
じーっと見つめてニヤニヤしてる。
顔から火が出そうなくらい恥ずかしい……
お昼ご飯抜いたりするからだ。
「……お腹も充電しなきゃですね」
「Aちゃんかわいい〜」
「もーからかわないで下さい！」
誤魔化すようにして、
ばたばたとダイニングへと向かった。
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作者名：ﾖｰﾘﾝ | 作成日時：2020年6月27日 1時
