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･― Another side ページ24
健side
俺が高校教師役ね、
そんな歳になったかぁ
なんて思いながら改めて台本をチェックする。
「あっ、さっそく変更入るらしいですよ」
「えーじゃあ寝る〜」
と口では言ったけど、しっかり確認する。
なになに……俺(の役)かなりのドSキャラに変更？
ふふっ、楽しいことになりそうだなぁ。
現場に着いたら真っ先に監督に見つかり、ハグした。
ハグしたまま、監督はぼそっとつぶやく。
「あの子、なかなか筋が良いわね」
「そぉなの？」
俺の方が先に会って知ってるよ、とは監督にも言えないことだった。
「でも1番好きなのは健ちゃんよ〜！」
「はいはい」
こんな会話をしている間、一瞬Aと目が合った。
けど、逸らした……？
なんかちょっと面白くない。
と、同時に
根が素直で真面目な彼女は、きっと演技でも面白い反応を見せてくれるだろうという期待もあった。
演技と素顔の境界線が曖昧な方がきっと面白い、でしょ？
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作者名：ﾖｰﾘﾝ | 作成日時：2020年6月27日 1時
