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そのあとも、いろんな魚を見れて、ラッコとかカワウソとかの動物も見て。
お食事タイムとかのイベントもちょこちょこ見れた。
かなりいろんな動物がいて、まだ半分くらいしか進んでないけど、かなり満足。
でも、その中でも、芽衣ちゃんが、良い反応をしたのは、
クエ。
なんか、顔が面白かったみたいで、ずっときゃっきゃと笑ってる。
「さすが俺の子や。センスええな。」
「普通、もっとかわいいの選ぶやろ。芽衣ちゃん、ハイセンスやなぁー」
「たしかに女の子っぽくないね。さすが大阪の子。」
芽衣ちゃんが水槽にへばりついてる間、大人三人、後ろで爆笑。
お兄さんと照史、笑い声同じだから、すごくうるさい。
「すいません、ジャニーズWESTの桐山くんですか？」
突然の後ろからの声に振り向くと、ベビーカーをひいたお母さん方。
「おお！よおわかったな！」
「やっぱり！笑い声でわかりました！」
「ああ、俺の笑い方変やからなぁ！」
「わぁ、実際見るとテレビより男前やわぁ！こちらは、お兄さん家族ですか？」
「そうそう！くわしいなぁ！」
話を聞いてると、どうやら、昼の情報番組で照史を知って、ファンになったらしく、結構個人情報も知ってた。
お陰で、私はお兄さんの奥さんだと勘違いしてもらえたみたい。
お母さん方、声も大きいけど、幸い周りには他の人はいなかった。
お兄さんとアイコンタクトをして、芽衣ちゃんを連れてお母さん方からスッと離れる。
「さすが芸能人やな」
「やっぱ気を付けないとだめですね」
こういうとき、私ってすごい人と付き合ってるんだな、と思うと同時に、少しだけ寂しくなる。
お昼ご飯を食べたら、私の腕の中で寝ちゃった芽衣ちゃん。
「あー、寝ちゃった」
「Aちゃん、芽衣もらうわ」
「あ、ありがとうございます」
寝ている子供はやっぱりちょっと重い。
素直に芽衣ちゃんをお父さんのもとへ帰す。
「ところでさ、お前ら、そこらへん二人で回って来たら？」
私はまさかのお兄さんの提案に、狼狽えた。
「え、でも、照史さっきバレてたじゃないですか」
「今ランチタイムやから人少ないし、笑わんかったら行けるやろ。」
「えー、でもなー、」
「ええやん、行こ。」
照史にぐいっと腕を引かれて、二人で少しだけ久々の水族館デート。
実は、ちょっと……いや、かなり嬉しかったりする。
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作者名：カミツレ | 作成日時：2017年9月30日 13時
