バカだなお前 × mm ページ6
社会人 mm
｢ .. ､｣
…盛られた、そう思った時には遅かった。
仕事終わりに、初めて入るバーに何となく一人で入ってみたら、いつの間にかお酒に何かを盛られてたみい。
意識がだんだん朦朧としてきて…
今、隣に誰がいるのか
座っているのか、歩いているのかも分からない。
『すーぐ楽しくなるから、ねぇ…？』
｢ .. だ､れ ｣
…頭が働かないながらに この後の事が想像できて、
ヤバい…と思ってできる限りの抵抗をしてみるも…
『…いいねぇ、笑』
｢っ.. ､｣
……もうダメだ、…諦めよう。
最悪死ななければいいか、
…なんて。笑
.
目｢何してんの｣
…聞き覚えのある声､､？
『誰だテメェ』
目｢…ふ、笑……ねぇてかそれ返して…あんたが気安く触れていいもんじゃないの。
……それと、警察後ろにいるんで。｣
.
.
｢…、った､｣
目が覚めると、鈍い頭痛。
……何となく状況は把握出来てる…と思う。
それから、横で私の看病をしていてくれたであろう…
｢ .... ぁ、助けてくれて､｣
目｢俺怖かったっす、｣
……職場の後輩。
目｢…なんで諦めたんすか｣
｢いやあの、.. ｣
目｢どうしてですか｣
くすりのせいで少し痛む頭に、起きてすぐの質問はキツイ。笑
…そう思うくらいには意識がハッキリしてる。
｢.. 起こるであろう事は想像できたし...命さえあれば､｣
目｢…、バカだなお前。｣
｢なっ…先輩だよ私｣
目｢後輩だよ、俺。……自分を大事にしないやつはお前で十分です。｣
…口悪いくせに、その顔は悲しげで、泣きそうで。
心配してくれていた事がよく分かった。
｢ごめんね目 黒、…ありがとう｣
目｢もう一人で知らないとこ行かないで。｣
｢流石にそれは｣
目｢ダメです。俺バカですけど、勘は働く方です。用心棒としてでもいいです、だからついてきます。
…これお前に拒否権ないから。｣
敬語とタメ語ぐちゃぐちゃ。
にしても今どき " 用心棒 " って…。笑笑
まぁ一度決めたらあまり意見変えないからなコイツ。
｢じゃあ用心棒の目 黒くん｣
目｢はい｣
｢私に彼氏が出来たらどうするの？｣
目｢………その彼氏さんに役割を担ってもらうか、
…俺が彼氏になります。｣
……新手の告白デスカ？
.
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作者名：じゃらし | 作成日時：2020年7月11日 23時
