姉弟 × ar ページ5
.
有｢…姉ちゃん、｣
｢んー、｣
女の子の日。
いつもこんなに重いことはないし、寧ろほぼ変わらない！てくらいなのに…。
有｢俺…なんも出来ない、？｣
｢大 貴は宿題でもしてな｣
心配して私の部屋に入ってきてくれた弟の大 貴は、私がいつもこんなんじゃないって知ってるから余計に困り顔。笑
｢寝っ転がってたら大丈夫だから。笑｣
有｢…うぅ、…、｣
｢……いや泣くな。笑｣
シスコンもいいとこだけど…心配してくれてるから拒否とかは出来ないし。
有｢腰？…腰とお腹？、…どうしたらおさまるの？｣
｢…さぁ、私も分かんない。笑｣
有｢さっき薬も飲んでたのに…｣
ベッドに寝転がる私の腰をさすってる大 貴の手は優しい。
たまにお腹もしてくれるけど、物理的には変わらないけど気分的には痛みが引くような感じ。
有｢…寝れそうなら寝てね、｣
｢…、｣
.
.
その後、いつの間にか寝ていた私。
起きた時には、大 貴の姿はなかった。
｢…ちょっとお腹すいた。…、かも。｣
昨日からほぼ食べてないから…まぁそりゃお腹空くのかな。笑
有｢…あれ、A姉起きて大丈夫？｣
｢うん｣
有｢起きた時に、と思って作ったんだけど…食べれそう？｣
｢うわ…できる弟だ。｣
私のその言葉に嬉しくなったのか、大 貴に尻尾があるみたいに見える。
パタパタと尻尾ふって嬉しそうに持ってきたそれ。
有｢大ちゃん特製！鉄分たっぷり粥！or スープ！｣
｢え、両方作ったの？｣
有｢うん！いっぱい調べた！｣
満面の笑みで発表してきた大 貴。笑
でも…流石に、、
｢…こんなに食べられない、けど…｣
有｢ん？姉ちゃんの残りは俺の分だよ？｣
｢………まぁいっか、｣
姉弟だし、食べかけがどうとか気にした事ないけど…
大 貴はそれで足りるのか。
さも当たり前のように言った大 貴に少し驚きながらも、考えるのが面倒だから受け入れる。笑
有｢はやく良くなってね、｣
｢…ありがとね、大 貴｣
有｢…うんっ！｣
可愛い弟を持ったもんだな。笑
.
おまけ
『大 貴ちょっと来なさい』
有｢なに？｣
母ちゃんに呼ばれた俺。
『…この散らかりようは何かしら』
有｢………｣
散らばった野菜、調味料、零れたスープに焦げたお粥…
たっぷり怒られましたとさ。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 172人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：じゃらし | 作成日時：2020年7月11日 23時
