補導 × juri ページ4
.
樹｢あ…し、失礼致しました！｣
これまた急に謝られるからビックリする。笑
樹｢、…でも危ないっすよ。俺も間違えたくらいだし｣
｢これでも社会人10年目くらいなんで大丈夫です、笑｣
ちょっと呆れ半分で笑うと、また真剣な顔になった警官。
樹｢田中です。田中 樹です。すぐそこの交番勤務です。｣
｢…ご苦労様です。｣
あれ、私返事間違えた？笑
凄く何かの返事を待たれている気がするのだけど…。
｢ .. では遅いので失礼します。｣
樹｢…危ないので俺送ります。｣
｢いや、大丈夫です｣
樹｢えぇ…住所見ちゃったし断るの今更じゃないっすか？笑｣
…今の子たちって、お口も達者なんだネ。笑
でも悪用されても嫌だ。
樹｢悪用とか絶対しませんって、…信用ないなぁ、じゃぁ近くまで。これは仕事として言ってます。｣
｢、｣
樹｢…｣
正直、職権乱用では。
とも思ったけど、まぁ根は真面目で心優しい人なんだろう。
素直に送られようかな…
家で寂しく待ってる子犬みたいな顔で私の様子伺ってるし…笑
｢じゃぁ…お願いします｣
樹｢やった！…っじゃなくて、車 交番に置いてくるので、絶対ここから動かないで下さいね！ほんの一分で戻りますんで！！｣
爽やかに、人懐っこくそう言って車へと走っていった田中さん。笑
｢…余計に時間かかってる…笑｣
…にしても約束しちゃったし､､
黙って帰ったら警察に嘘ついた事になりかねないし。
なんて思っている所に。
『お姉さん、一人？』
｢田中さ…え、あれ、いや違います、｣
いや誰〜！？笑
随分酔ってるなこの人…
『ねぇ〜、俺と一緒にあそぼー、』
｢帰りますので｣
『じゃぁ、お姉さんの…』
樹｢はい、そこまで｣
どう振り切ろうか迷ってたところに走ってきたらしい田中さんの姿。
息切れはしてないけど、さっきは無かった額の汗。
樹｢酒飲みすぎね。もう少し変な事してたら逮捕だよ？…ん？｣
『、…んだよっ、男かよ』
有無を言わせない笑顔の田中さんを見たその酔っ払いは、フラフラとまたどこかへ消えていった。
樹｢本っ当にすみませんでしたっ！守るのが俺の役目なのに…一緒にいれば良かった、｣
｢大丈夫です｣
樹｢.. やっぱ決めた。俺Aちゃんの警護する！｣
これを皮切りに、夜遅い帰りの時は田中さんのパトロールが本当に強化された。笑
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 172人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：じゃらし | 作成日時：2020年7月11日 23時
