狼と人間 × mmskab ページ24
狼 mmsk 人間 ab オチなし
レン｢ ... 去れ ｣
阿｢ やだよ ｣
山菜を採りに山へ入ったとき、怪我をして動けなくなっていた二匹の狼がいた。
幼い頃からじいちゃんに言われてきた。
" 山の狼とは目を合わせちゃいけない、食われるからね "
…と。
レン｢ .... 貴方は殺したくない､ .. だから去れ ｣
サク｢ レン俺やだ、あべちゃんと一緒がいい ｣
最初目が合ってしまったときには、…やられる、と思ってた。向こうが怪我をしていようと。
だけど実際はどうだ。
レン｢ あなたは俺たちを助けてくれた、だから襲わない。... 人間、きらい、俺たち何もしてない、それなのに仲間、ころした。.. でも、あなた、すき ... だから はやく ｣
阿｢ だったら尚更やだよ、心配だもん ｣
サク｢ 他の仲間には俺が言う、ねえレン、あべちゃんはお友達がいい ｣
これだけ長く話していたって、襲ってこない。
寧ろ、歓迎してくれてるようにさえ聞こえる。
阿｢ えっ、と…レン、さんと、｣
サク｢ サク！おれ、サク！さっくん！｣
阿｢ .. さっくん、怪我が治るまでは通い続ける。なんと言われても絶対。... 逃げようったってその怪我じゃ遠くまでは行けないよね？｣
レン｢ .. ､｣
生憎俺は良くも悪くも、頭が回る方。
２匹を言い負かすことは、難しいことでは無い。
阿｢ じゃあ俺、必要なもの持ってくるから人に見つからないようにね。｣
サク｢ あべちゃぁーんっ！ またねー！！｣
レン｢ .. ｣
山菜は必要なだけ採らせてもらったし、まだ夕食まで時間もある。
早く薬箱を持ってきてあげよう。
あの子たちの目は、とても綺麗だった。
けど、やっぱりどこか悲しそうで…
.
阿｢ っ ... なんでダメなの ｣
『 夕暮れ時に山奥へ行ったら駄目だ。獣たちが動き出す時間だからね 』
阿｢ でもあの子たちは優しいんだよ？｣
『…お前まさか、狼に会ったのか、…何もされてないか？』
採ってきた山菜を台所へと置き、普段はあまり使わない薬箱を持って
再び山へと再び戻った時に、ちょうどキノコを沢山カゴに収めたお隣に住んでる おじさんに呼び止められた。
阿｢ されてないよ、大丈夫 ｣
『 .. ちょっと来なさい 』
阿｢ え！？待って、おじさっ、まって！離してって、｣
俺が狼と会った、それだけで血相変えて俺を引っ掴んで家へ向かおうとする。
.
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作者名：じゃらし | 作成日時：2020年7月11日 23時
