頼る × fk ページ22
※あくまで全て妄想
友達 fk
Aが通ってるスタジオの先生が揃いも揃ってご懐妊、Aが繰り上げで教師になるそうだ。
｢ それでね、仕事やめた。笑｣
深｢ .. お前すげーな ｣
｢ いや、まぁタイミングが良かったというか悪かったというか ｣
聞いてみたら、５年続けた仕事を意外にもあっさり辞めたのもまぁ頷けた。
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高校卒業するまでアルバイトもせず、部活とクラシックバレエとで忙しくしていたA。
『早番が無い、…』
18歳から就職して ろくに休みも取れず、男にも(てか人間に)興味を持たないAは
完全に心を休める場所を作れずにいたらしい。
そんなこんなで辞める数ヶ月前から元気なかったかね。
その上…
『…授かり婚だって。あと結婚して寿退社、それから婚約が決まった人が一人、あとは…』
とも話してたっけ。
結婚、妊娠で辞めていく上司が急増して
全ての責任がいっぺんに降り掛かってきたAは
直属の上司とトラブったこと、それから
スタジオの教師陣が懐妊したことをきっかけに
辞めた。
という事らしい。
.
｢ .. ふっかだけだ話したの ... 笑 ｣
深｢ お前さ ... 頼るの下手すぎ ｣
多分…それで結婚とかそういう類が苦手なんだろう。
おめでたい事だと頭では分かっていても。
前に｢ それで周りに少しでも負担がかかるなら私は独りがいい ｣だなんて言っていた。
そんなん20代の女の子の口から出る言葉じゃねぇだろ。
｢ 私 .. さ､一人でスタジオのみんなに教えられるかな、｣
深｢ ... 泣くなら俺んとこおいで ｣
｢ あは、泣かないから ｣
深｢ なら辛くなったら ｣
" うん "
毎回そう言うけど
俺が行ってやんないと絶対来ねぇからコイツ。
だから無条件に俺が守ってやるって、頼らせるって決めててさ。
深｢ .. A､ ｣
｢ なに､ ....っ、！｣
顔を上げたAの頬っぺたを両手で包んで、触れるだけの、俺史上最高に優しいキスをした。
深｢ 目、瞑って ｣
｢ んん .. っ ... ､ ｣
目をガン開きしてるAの目を瞑らせて、また優しく、壊れてしまわないように。
｢ っ､クソふっか .. ッ ｣
深｢ ね、ほら泣けたべ｡ ｣
｢ .... っばか｣
深｢ じゃぁ俺馬鹿だから何言ってるか分かんねぇ ｣
意味は違えど、それと一緒に溜めたものは吐き出さないと。
吐き出せる場所が作れるなら、嫌われたっていいから。
俺は。
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作者名：じゃらし | 作成日時：2020年7月11日 23時
