売られた先 × in ページ20
(位の高い人 in )パロ。アバウトすみません妄想です…
世間一般的に見て、私の家は貧乏に部類するだろう。
私が売られて数カ月。
家族は .. まぁ祖父だけだから心配だけど、ご近所さんと仲良しだから生活面では大丈夫かな。
｢ ... はぁ ｣
伊｢ なーにため息ついてんのー？ ｣
｢！... す、みません、業務に戻ります ｣
たまたま通りかかった、身分の高いお方。
…たしか
伊 野 尾 様だ、。
伊｢ んふ、待ってぇ ｣
｢！？｣
伊｢ 待って待って！何で逃げるの〜 ｣
いや普通に笑顔で追いかけられたら怖い。
伊｢ あのね、君に頼みたい事があってネ？ ｣
｢ .. 頼み､ ... ｣
伊｢ オレのお友達に薬を調合してほしいの！ ｣
.... そうか、なるほど。
どこかで聞きつけたのか、実家が薬屋を生業としてること…
.
.
伊｢ あ！ねぇ待ってぇ〜 ｣
｢！｣
伊｢ 待ってお礼したいだけダヨー！ ｣
どうも追いかけられると逃げてしまう、
伊｢ この前ありがとう、お陰様で、クシャミとまったみたい！んふふ、... そういえば君、ソバカスかわいいね！ ｣
｢、｣
伊｢ .. ？｣
.... 嫌な事を思い出してしまった。
伊｢ ねえ何？今なにか思った？オレの事？｣
｢ いえ、伊 野 尾 様には関係ないことですので .. ｣
伊｢ ... そんな事ないよ？ここにいる以上は、オレらにも責任あるからネ？ ｣
……どうやらここの人達は下女なんかの私たちの配慮もしてくれているようだ。
｢ .. 私は人攫いにあってここに売られて来ました。｣
伊｢ ､ .... ｣
｢ それまでは下町で祖父と暮らしていて、... たまに、...... ､ .. 路地裏に連れていかれてました。
女に飢えた人たちは下町には掃いて捨てるほどいますから ｣
ここにいる下女たちなんかはそういう事をされてきているかもしれない。
伊｢ っ､ .. 君は、｣
｢ ソバカスが出来てからは、そういう事も無くなったので生活しやすかったですし
ここに売られてからは そんなことも無いので、今となってはもうどうでもいいですね。笑 ｣
思い出して話しながら尚もどうでもいいことだと腑に落ちたところで、目の前の 伊 野 尾 様 を見ると
伊｢ ､ .. ごめんね ｣
なんて。
｢ .... でも伊 野 尾 様は悪くないですから ｣
伊｢ ､ごめんね ... ｣
悲しそうな顔して、私を優しく抱きしめた .. ___
.
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作者名：じゃらし | 作成日時：2020年7月11日 23時
