褒められること × mm(sk) ページ15
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目｢ .. Aってかっこいいよね...｣
佐｢俺もね、本当尊敬してるんだけどね、｣
本当にそう思って言ってるのに
Aは困ったような、怒ったような顔をする。
目｢ .. 前から思ってたんですけど .... Aに本心でそう伝えても、怒るか ... 泣きそうになったりするのって何で？｣
Aと幼馴染である 佐 久 間くん。
俺が高校を卒業して、たまたま 佐 久 間くんと知り合って、そこからAの事も知った。
佐｢んー…" 世間から見た自分 " の自己肯定が物凄く低いんだよね。
技術も知識も他の人よりないのに自分が教える側に居ていいのか、…みたいな。｣
……、二年前にバレエ教室の先生になったA。
それを聞いたとき、俺めちゃくちゃ嬉しくて堪らなくなって連絡したら案の定、塩対応で返されたっけ…
目｢俺この前見たんすよ、…泣きながら勉強してるの、｣
佐｢、…それね、ほぼ毎日だよ。……あのね目 黒、____ ｣
そこで聞いたものは、本当にカッコよくて、切なくて。
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目｢A、｣
｢なに？｣
目｢俺、やっぱりお前すげぇカッコイイと思ってる｣
｢、やめてそれダルい｣
あの時、佐 久 間 くんに聞いたのは、…。
" 目 黒はさ、できる事の限界って…分かる？
Aね、元々は自分も表舞台に立って活躍したい！
上手い下手は別として、そうやってキラキラしてた。
その反面、自分の身体でできる事の限界も見えてた。
でも努力家なAは、見てるこっちが苦しくなるくらいに頑張ってたよ。
……でも、でもね。生まれ持ったものとか、骨格って何をしても変えるなんて出来ないでしょ？
ある時 限界を身体で、頭で、目で感じたって。
それで、当時 後輩たちの手伝いをしてた流れで教師になったの。
…突然教える側になったら、どう？
大変じゃない？……知識だって今までよりも理解してなければ教えられない。
………例え、自分が出来ない技だとしても。
自分がどうしても出来ないことを人に教えるプレッシャー、分かる？
…俺は残念ながら分からない。
教わる側だから。
だから人一倍、二倍…何倍も勉強して教えてる。
そうとう苦しいと思う…。
それもあるからか、自分が褒められることなんて想定してないんだろうね。
褒められるような事 出来てないって思ってるみたい。
…本当に、凄いのに。……カッコイイのに。"
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やっぱりほら、…すげぇカッコイイ。
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作者名：じゃらし | 作成日時：2020年7月11日 23時
